こんにちは!テルです。 2019・9
今回は、前回の初北アルプス縦走時に見えた槍ヶ岳に登ってきました。
遠くに見えた槍ヶ岳。初心者には無理だよな、いつかは登れたらいいなと思い続けていたら、いっちゃってました。槍ヶ岳。この猪突猛進な性格、何とかしたいです。笑
今回はもっとも王道な上高地から槍沢ルートで登ります。
上高地からの山行は初めてです。本格的な岩登りも。せっかくきたのだからと、槍ヶ岳から横尾経由で奥穂にも登る計画です。ちょっと無謀かなと思いつつ、余裕なかったら奥穂は諦めようくらいで山行にのぞみます。果たしてどうなることやら。
登山口までのアクセス
前回もお話しましたが、私が住んでいる山形県からは北アルプスは遠いです。
移動だけで丸一日かかります。
前回と同じく新幹線で大宮までいき、北陸新幹線で長野へ。在来線で松本へ行きそこから新島々駅、バスへ乗り継ぎ上高地へ到着します。朝一で出てきてもこの時点で13時をすぎてしまいます。
上高地周辺のホテルは高いこと、できれば少しでも2日目が楽なように進んでおきたいことから、初日の宿泊は徳沢園に決めました。
上高地から2時間の距離です。
小雨が降りあいにくの天気でしたが、写真で見ていた初めての上高地にワクワクしながら進んでいきます。
15時、徳沢園到着です。

徳沢園はお風呂もありすごく快適な山荘です。カプセルホテルのような部屋もいい!

文句無いです。夕食を食べ、明日の準備をし眠りにつきました。
山行メモ
2日目、朝5時出発します。
まだ外は薄暗いです。平坦な道なのでヘッドライトがあれば全然大丈夫です。

空が白んできました。横尾に着く頃にはすっかり明るくなっていました。

横尾をすぎると本格的な登山道になってきます。
一の俣到着です。

さらに進んでいくと槍沢ロッヂが現れます。

ここで徳沢園でもらったお弁当を食べます。

食べやすく、調子いいです♪
さらに進んでいくと槍沢大曲に着きます。

そ、そしてついに・・・・!
目の前に槍が現れました。
感動しすぎて同じような写真をめっちゃ撮ってました。

実はこの辺りから膝に違和感を覚えはじめていましたが、早く着きたい一心でどんどん進んでいきます。
やがて、本日の宿ヒュッテ大槍への分岐になり、急な登りになりました。

そしてここで事件が・・・。膝が痛くなりはじめます。曲げると痛い。辛い。いきなりペースが落ちました。
もう少しでヒュッテ大槍なのに・・・・。揉んでみたり、伸ばしてみたり、座って休んでみたりしましたが一向によくならず、ここまでかと思いましたがとりあえずヒュッテ大槍まではと思い、休みながら進みます。
やっとの思いでヒュッテ大槍に到着。

出発から5時間半でした。目の前には憧れの槍ヶ岳。でもこの足では槍はおろか槍ヶ岳山荘までも行けないかもとの思いがよぎります。せっかくここまできたのに。そもそもこの足で帰れるのかすら危ういです。ひとまず、休憩をとり、昼食販売の時間になったと同時にご飯を食べます。

長い休憩の後少し痛みも和らいだような気がしたので槍へ向かうことを決意します。
槍まで40分の道のりです。

途中でやはり痛みだし、休憩しながら進みます。
途中でベテランそうなおじさま達のパーティと出会いました。
『どうした?膝痛いのか?水はある?』と聞かれ、あると答えると痛み止めをくれました。
実は、自分も持っていたのですが、痛み止めを飲むという発想にはならなかったのでした。
せっかくいただいたので、ダメもとで飲んでみました。相変わらず痛みはありましたが、心配して声をかけていただいたことを有り難く感じ、力が湧いてきました。
何とか槍ヶ岳山荘到着。

しばらく休憩し、槍を眺めていました。

時間的にも槍往復+ヒュッテ大槍まで戻ることを考えるとそろそろ決断しなければなりません。
覚悟を決めました。初めての岩場、しかも槍ヶ岳、膝も痛む。こんな状況でしたが登ってやると心に決め、痛みが緩和した時を見計らって槍に挑みました。
やっとの思いで槍山頂到着!!そこには絶景が広がってました。

そして遠くからいつかはと思っていた槍に立ったことで達成感が込み上げてきました。
人が多かったので、早々におります。(槍自体の難易度はしっかり3点支持し確実に登って行けば大丈夫だなという感想です。高度感に関しては、膝痛でそれどころではなかったのが良かったかも笑)
槍ヶ岳山荘につき、湿布が売っていたので試しに貼ってみました。
気休め程度でしたが無いよりはましに感じました。
コーラを飲み、しばらく景色を楽しんだ後、ガスってきたのでヒュッテ大槍に戻ります。
本来であれば30分の距離を1時間かけて戻りました。
この足では、奥穂は無理です。奥穂まで長い時間を歩かなくてはなりません。
この時点で奥穂へ向かう計画は諦め、明日下山することを決意。
膝の状態如何では計画通りに降りられないかもしれないので1日目泊まった徳沢園に連絡。
ゆっくり降りても大丈夫な様に手配しました。結果的にこの選択は正解でした。
その後夕食をとり、星空を眺め眠りにつきました。オイラの膝よ。明日にはよくなっててくれよ・・・。
翌朝、膝もだいぶ回復し何とかなりそうです。
朝日に照らされる槍ヶ岳。

遠くには富士山も見えました!

名残惜しいですが槍と別れる時がきました。
何度も振り返えりながら降りました。

膝の調子ですが、全開とは行かないまでも、あまり曲げなければ痛みが少ないことに気づき
なるべく膝を曲げずにぴょんぴょんおりました。
今日は無理しなくていいので、ゆっくり景色を楽しみながらおりました。
徳沢園に無事到着しお風呂で疲れを癒やしました。
夕食にはサプライズが。連泊のお客様にみんなと違うメニューが出てきました。
すごい配慮です。ここ山の中ですよ?手間だってかかるのに。サービス精神に頭が下がります。
そして料理もかわいい♪ちょっと優越感に浸れました。
徳沢園まじおすすめです。ゴリゴリに推します。


4日目、帰宅の途につきます。
バスを待つ間にバスターミナルから行けなかった穂高が見えました。
天気も良かったので、行きたかったなあと思いながら、また来る理由ができたと思い直し上高地を後にしました。


振り返って
今回の山行は計画自体無理があったと思います。槍への日程はまだしも、横尾経由の奥穂は無謀でした。疲れを貯めたまま、涸沢までの長い道のりは今だったら無理だと判断できるのですが、この時の私は、槍も奥穂もゲットしたい欲に駆られ、何とかなると甘い考えだったと思います。
また、膝を痛めた状態で登山を続けたのも、結果何事もなかったですが、事故に繋がりかねない判断でした。同じことがあったら引き返す判断をしようと思います。
外的要因としては、新しく買った靴が重く、硬すぎたと思います。10k以下の装備にあの靴はオーバースペックで、自分歩き方には適してない靴でした。岩稜帯だから硬くしっかりした靴出なくてはという知識で自分のスタイルを理解できてなかったが故の選択ミスでした。(形から入る方には多いんじゃないかなと思います。)それにより足に負担がかかり膝痛に繋がったと思います。
この反省後装備の選び方が大きく変わりました。知識に振り回されるのでなく、自分が行きたい山域はどんなところか、また、自分はどんなスタイルか(ULなのかテント泊装備なのか)、自分にとってストレスの少ない装備は何なのか、考えて購入するようになりました。
いかに評価が高く、みんながいいと言っている装備でも、自分には合わないものもある。できれば全て試着等して少しでも違和感があれば、やめるといった様に厳選する様になりました。
またこれ以来長い山行の時には、キネシオロジーテープを貼っていく様になりました。装備を見直し、予防をすることによってあれから膝痛はありません。自分にあった装備、準備の重要性を学んだ山行でした。
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終わり
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