35歳から登山を始めた単独登山が好きな初心者の日記です。山行日記や登山用具に重課金しまくった経験を元に登山ギアの紹介をしています。これから登山を始められる方の参考になれば幸いです。よろしくお願いします。

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【登山日記】勇敢か無謀か!?国内難関一般登山道「岩と雪の殿堂」剱岳別山尾根ルート挑戦!

登山日記 

こんにちは!テルです。                    2020・8

今回は、北アルプス3回目の挑戦にして、国内難関一般登山道である、『岩と雪の殿堂』剱岳別山ルートに行ってきました!!

前回槍ヶ岳を登った時、奥穂は登れなかったので、奥穂とも考えたのですが、上高地までのアクセスが大変なんです。

よって比較的山形からも向かいやすい剱岳を選びました。

なんかステップアップの仕方としては正攻法じゃない気もしますが、どうしても登りたかったんです。

ただし、槍ヶ岳より難しい様だったのでどんな場所なのか散々調べましたし、YouTubeの動画も擦り切れるくらい見ました。多分100回位見ました。笑

思い立ったらという性格と、怖いものに臆病(よく言えば慎重)な性格のため、調べ尽くさないと気が済まない(安心できない)ビビリな性格によるものだと思われます。笑

よくまあこんな臆病なのに危険な山に行くもんだ。Mだ、きっとMなんだ笑

果たしてどうなることやら・・・。

登山口までのアクセス

私が住んでいる山形県からは北アルプスは遠いです。

ですが、登山用品店の店主さんから剱岳は山形から夜行バス出てるし、行きやすいよと教えていただき、行ってみることにしました。普段は1日目が移動で完全に潰れてしまうので、夜のうちに移動して日程も短縮できます。

これは便利!

山形から夜行バスで、富山駅までいき、富山電鉄に乗り換え始発で立山駅に向かいます。

その後ケーブルカーに乗り継ぎ、 

美女平駅からバスに乗り継いで室堂バスターミナルに到着です。

富山駅から大体3時間位でつきます。

天気も良く山々が綺麗でした。遠くに剱岳も見えました。(やっぱり他の山と比べてやばそうなオーラ出してます)

ここから、今日の宿泊地剣山荘を目指します。

山行メモ

10時室堂出発です。

みくりが池です。

ガスが出ています。(帰りにこのガスによって恐怖に落とされるとはこの時はまだ知りません。硫黄臭いなと思う程度。)

雷鳥荘です。

下には雷鳥沢野営場。前方には今から登る別山乗越までの道が・・・あれ登るの?笑

雷鳥沢野営場です。

今から別山乗越まで上がっていきます。

この橋を渡ったら登りが始まります。

コロナの影響を感じました。

想像通り最初からきついです。

振り返って。雷鳥沢野営場があんなに小さく見えます。

御前小屋  お菓子や飲み物は買えました。

ルートが二手に分かれていますが、私は右のルートを選びました。

左のルート

右のルート。

ザレた道を降りていきます。そして、剱岳が見えてきました。

劔沢キャンプ場です。

赤丸の所を横切って降りていきます。

剣沢小屋到着です。

ガスっていて剱岳は見えません。

剣山荘まで後少しです。大きな岩の上を歩きます。

剣山荘到着です。部屋は劔でした!

夕方から雨が降ってきて、明日が心配になってきました。

晴れてくれよ・・・。

翌朝、弁当を小屋で食べ出発です。

食堂にはコーンスープ等置いてあり、体が温まりました。寒かったので本当に嬉しかったし、ありがたかったです。

優しいなぁと感じました。

朝、5時30分出発です。

とてつもなく寒い。Tシャツ、ウインドシェル、レイン全部着込んでギリでした。

登ったら暑くなるんですけどね。日が昇れば、ウインドシェルで大丈夫でした。

ごめんなさい。

正直ここから怖くて不安で、写真あまりとってません。前劔までの間何回か引き返そうと思いました。

登れるか不安だったのと、道がわからないところがあったためです。

近くにいた方と、探しながら登りました。

これ戻って来れるんだろうか?

YouTubeの動画では、全部の箇所網羅しているわけではないので下山時にも迷ってます。

これ登るの?^^;

景色は最高だけど、不安しかない。

ここは5番目の鎖場と、その前の細いブリッジです。

ここまできてやっと、ここまできたのだから進もうと決めました。

5番目の鎖は思ったより怖いと感じました。

足場が思ったより狭い。

何度もいいます。景色やばい。

ここはどこだかわかんないです。すみません。

必死で進み、カニのたてばいの順番待ち中に7番目鎖場、平蔵の頭を振り返ります。

赤が登山ルート、青が下山ルートです。

ここからみるとあれヤバいでしょと思いますが、見た目ほど垂直ではないです。

ゆっくり確実に行けば大丈夫。ただし剱岳は落ちたらどこでも危険です。油断しないように!

いよいよ、カニのたてばい。

前の人がある程度登ったのを見計らって登ります。(すぐ登ると、危ないところで待機しなければならなくなる可能性あります。鎖があるとはいえ、なるべく避けたいです。)

緊張していたため、あっという間でした。最後の一歩が上がりづらかったです。

ここも確実に登れば足場もあるので大丈夫!

たてばいを登り切った後の山頂までの道も険しかったです。もうこれ以上やめて、と思いました。

そして、やっと憧れの劔岳山頂到着です。怖かった分、感動!!!

天気がよくて気持ちいい!!!さいこう!!!

しばらく休憩して、下山にかかります。

帰りにもカニのヨコバイという難所や梯子、鎖場が待ち受けます。

無事下山できますように!

カニのヨコバイです。今日初めて鎖場のプレート撮影。笑

少し余裕出てきたのかな?笑

ヨコバイ核心手前の下り。もうこの時点で怖いやん。

ヨコバイ核心は最初の一歩が怖いといいますが、今は赤いマーカーでわかりやすく印あった為、迷いなく足が置け、しっかり鎖を持っていれば大丈夫でした。ただ、高度感はあります。奥に平蔵の頭と登山者が見えます。どれだけ高いところかわかると思います。(この時はそこまで余裕なくて見えてませんけど 笑)

どこだか忘れましたが、帰り道振り返って。赤印は人です。

こんなとこがずっと続きます。

遠くに剣山荘と剣沢小屋が見えます。まだ遠いなぁ。

慎重に下っていると、ヘリが頭上を飛んで行きました。

誰か、けがしたのかな?何事もありませんように 祈

下山中、何度か道を間違えたり、見失いました。

下山といっても全て下りではなく、小ピークを登ったり下ったりするので、登った先に道をロストしたり、何箇所か同じような雰囲気のところがあり混乱しました。ここも周辺の方と探して正しい道に復帰しました。

登りより下りが落石、道迷い等ありそうだなと感じました。注意してください。

そんなこんなで10時位にやっと剣山荘に帰ってきました。

帰りのバスや電車の時間もあるのであんまりのんびりできませんが、カレーを食べて腹ごしらえします。

11時、装備を整えお礼を伝え、剣山荘を後にします。(山小屋の方がいてくれるから、余裕を持って登山ができます。本当にありがたいです。)

振り返ると剱岳がガスの中に。ガスる前に登れてほんとラッキーです。(凄いスケール感です。個人的にいい写真取れたなと思います。劔は隠れてるけど・・・。)

別山乗越に登り返し、雷鳥沢野営場へ降ります。

そこから階段の登りです。結構辛い!

そして、注意していただきたい箇所が現れます。

雷鳥荘を過ぎ長い登りになるところで、地獄谷からのガスが流れてきました。

長い登りで、呼吸が荒くなっていたこともあって吸い込んでしまい、一時呼吸ができなくなりました。

早く通り過ぎ様にも登りのため思うように進めません。

真面目にちょっとやばいかもと思いました。咳き込むのに息が吸えないからです。

吸おうとするとガスのせいで咳き込むのです。行きの際は下りだったので大丈夫だったのですが、初めてガスの危険性を認識しました。ちょっとトラウマなりそうです。

対策としては上り坂前に十分休みゆっくり登って呼吸が荒くならないようコントロールする。

ガスの匂いを感じたら素早く通り抜ける。これくらいしか対策ありません。

手ぬぐいで口を覆っても無意味でした。

なんとかその場を離れ、少し落ち着いてから再び進みます。

そして、14時、室堂に帰ってきました。

疲れたー。安堵感でどっと疲れがきました。

とにかく無事でよかった。ただそれだけ思いました。

そして帰りのバスの中熟睡し、帰宅の途につきました。

また来るよー!!剱岳!!!

振り返って

3回目の北アルプスにして剱岳はハードルが高かったと思います。単独なので緊張感が続くルートは精神的にこたえます。登り初めは特に、何度も引き返そうかと思っていました。近くにいた登山者の方と協力してなんとか降りて来られました。一緒に降りていただいた方、ありがとうございました。お話できて心が落ち着きました。一方で誰もいなかったらどうなっていたかとも思います。しばらくは、登山者が多い山域で経験を積んでいこうと思います。

今回の山行で学んだことは、浮石が多いところでいかに石を落とさず歩くか、危険な岩場歩きの経験値、ピークの向こう側の道はロストしやすい、ガスの危険性 でした。どれも貴重な経験です。次の山行に生かし、安全な登山をしたいと思います。

また、山小屋泊も慣れてきて改めて山小屋の方々のありがたさを感じます。コロナの中大変だと思いますが、微力ながら応援して行きたいと思います。本当にありがとうございました。

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終わり

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