こんにちは!テルです。 2019・6
今回は、登山を初めてからずっと憧れていた北アルプスに初めて行ってきました。
初めてにもかかわらず、せっかく行くのだからと初縦走も体験しようとモリモリなコースを選択しました。日程の関係で燕岳〜常念縦走を2泊3日のプランを立てました。果たしてどうなることやら・・・・。
登山口までのアクセス
私が住んでいる山形県からは、北アルプスまではかなり遠いです。
今回は、新幹線で大宮までいき、そこから北陸新幹線に乗り換え長野駅で篠ノ井線に乗り換え松本駅から大糸糸線で穂高駅にいきました。
そこからタクシーで30分ほどで今夜の宿泊地有明荘に到着しました。移動で丸一日かかります。
ここが遠方からの辛いところです。ちょっとした旅行みたいで最初は楽しかったのですが、だんだん飽きてきました。
ただ、電車から見えるアルプスの山々にテンションが上がってきます。
思ったより早くついてしまい、旅館の広場にあった漫画、『岳』を読み漁ってました。
天気が曇り空だったので、明日は晴れるといいなと思いながら眠りにつきました。
山行メモ
2日目、朝6時に出発です。普通の旅館やホテルの感覚にどっぷり使っているので、見送りとかもない山荘はでて行っていいのか迷います。笑
燕岳登山口までは有明荘から少し歩きます。道路沿いに登って行くと燕岳登山口につきます。
雨は降ってないのですが蒸し暑く汗をかきます。

思ったより段差があります。これが北アルプスかとワクワクしながら登ります。
第一ベンチにつきました。途中で同じようなベンチがあるので、進んでいるのがわかり、モチベーションを維持しやすいです。

虫が多い(蚊?)です。すごい数が塊になって顔の周りにまとわり付きます。非常に不快だったので、苦手な方は、シートゥサミットのヘッドネットなどを持っていくと安心です。
ケーブルの下をくぐると第二ベンチへ到着します。
やや傾斜が緩み、第三ベンチ、その後急登が続き富士見ベンチへ。
後10分で合戦小屋の看板です。あと少しで休憩できる!

合戦小屋到着です。美味しいスイカをいただきました!うまい!

合戦小屋を出て合戦尾根を歩きます。鎖出てきますが難しく感じませんでした。
燕山荘到着です。相変わらずガスかかってます。残念。
少し休憩してザックをデポし、燕岳を目指します。だんだん今までの岩と感じが変わってきました。
ガスってて道がわかりづらいです。
燕岳到着!でも展望なし。泣

遠くに燕山荘が見えます。

一つ目の山頂ゲット! 展望ないので戻ります。
燕岳付近ルートわかりづらいです。どこから登ってもいいという感じ何ですかね?
燕山荘に戻ってきました。
ここから大天井岳に向かいます。縦走の始まりです。
天気がよければいろんな山が見れるはずなのに、相変わらずガスってます。
道ははっきりしているので迷わないと思います。
だいぶ歩いて、でっかい岩が出てきました。蛙岩というそうです。

しばらく歩くと喜作レリーフのはしごが出てきました。大天荘見えてきたけど・・・。え?
あそこまで登るの?泣 大天荘までのトラバースが見えます。
槍、常念分岐です。

ここから大天荘への登りトラバースが始まります。
初めての本格登山だったのですぐ横が切れ落ちてるのちょっと怖かった。
そして問題の地点が・・・・。
えっ?これどうやって向こうまでいくん?

雪(正確には氷)が出てきた。硬くツルツルしていて、明らかに滑りそう。(写真は通過後のもの)
しかもその雪ははるか下まで続いている。滑ったら死が待ってます。

5分くらい固まってました。
前回の熊野岳山行の反省としてスパイクも持っていましたが、刺さらなそうで逆に危なそう。
しかも氷と岩のミックス・・・。まじで戻ろうかと考えました。
でも距離的にはそんなに長くないし、這いつくばって行けばいけるかもと思い直し、なるべく凍って無い所を選びながら歩き、向こう側へ行けました。まじ緊張しました。
やっとの思いで大天荘に到着しました。

天気は悪かったけど今まで歩いてきた稜線が一望できて心が震えました。
コーヒーをいただきながらずっと眺めていました。
『今日ここを自分の足で歩いてきたんだよなと噛み締めながら・・・。』

写真撮ってなかったのですが、大天荘の食事とてもおいしかったのを覚えています。
こんな山の上でこんな美味しい食事を食べれるなんて。贅沢すぎます。
ライトもおしゃれ♪ また、来たいと思える山荘でした。
夕食を食べ、布団に入りますが・・眠れない。
緊張からなのか、疲れてるはずなのにあまり寝れませんでした。
合わせて頭痛もしました。高山病一歩手前かな?翌朝は治ったので順応に時間がかかったんだと思います。
燕岳〜大天荘までの道はそれほど危険では無いですが、2箇所ひやっとしました。
1箇所目の具体的な場所は忘れたのですが、足場がなく、どうやって進むの?と思った箇所がありました。2箇所目は上記の氷の上。
両方ともガイドブックには無い箇所なのでまじか?と思いました。
やっぱり山は舐めたらあかん。
3日目、天気は良さそうです。
日の出です。

槍が見えました!カッケー!いつかは登りたいなぁ!
朝日に照らされて美しいです!

6時大天荘出発です。
寒い。とにかく寒い。レインウエアをきて出発です。ネックゲイターにもだいぶ助けられました。
顔が寒かったら上げて、暑くなってきたら下げて。意外と首周り汗かいて風にさらされると冷えるので便利だなと思いました。稜線歩きには必須かも。
道はわかりやすいけどきちんと辿り着けるだろうか?と不安に思いながら歩いていると東天井岳のあたりでしょうか?雪の上に出ました。
これはどっちに行けばいいんだ?雪で道が見えません。
恐る恐る雪の上を進みこれって雪庇じゃ無いよねと思いながら下を覗くと道が見えました。左から回り込むようです。あぶねー右行く所だったー。
基本はこんな感じではっきり道が見通せます。

横通岳であろう箇所まで来ると常念岳と常念小屋が見えました。
うわーあそこまで降るのか。
常念岳山頂までのルートもはっきり見え、傾斜は急そうだけどすんなり登れそう。
意外と大したことなさそうだななんて思ってました。ここから見たときは。

急な下りをおりていき、常念小屋に到着しました。
常念岳を見ながら一休みしていて、あれっ?なんか遠くで見たのと感じが違うぞと気づきました。
なんか大きな岩がめっちゃゴロゴロしてる!もしかして結構大変なんじゃ。と思いながら登りはじめました。
予感は的中。最初こそ平気だったものの、だんだん岩の大きさも大きくなり手を使わないと登れなくなってきました。
これ、登るのはいいけど降りるの怖くね?絶対怖いやつだよね?そんなことを考えながら登りました。
心の中で『誰だよ!常念岳に初心者レベルってかいてたやつ!』とガイドブックを恨みながら登りました 笑
やっと登り切ったと思ったのも束の間、まだあるじゃん!勝手に偽ピークに騙されます。笑
縦走の疲れもあって結構しんどかったです。
やっと常念山頂に到着!ここも乗るの怖い。すぐおりました笑

遠くに槍も見えて最高でした。私が初心者だと知った近くにいた方が、槍も入れて写真を撮ってくれました。
常念岳の看板と映る事しか考えてなかったので助かりました。写真撮っていただいた方ありがとうございました。
さて、時間も無いのでおります。
完全にビビっていたので慎重に慎重におりました。とその時・・・。
っ?
あ、あれは?雷鳥というやつでは?

なんと、雷鳥が現れ、先導してくれたのです。こっちだよとでもいうように登山道をおりていきます。
急にほっこりし、勇気づけられました。この後の山行でも精神的にやばい時に雷鳥に助けられてます。
まるで心を見透かされているように。いつも心細い時に助けてくれてありがとう。
そんなこんなで無事常念小屋に到着。
登山口にタクシーを呼ぶために、手配をします。
登山口では電波が通じません。ここで呼ばないと途方にくれます。
到着予定時刻を伝え、いよいよ下山に入ります。
一ノ沢に向けて下山開始です。
段差も大きく歩きづらいです。正直こっちから登らなくてよかったと思いました。
最終水場。なんか最終って言われるといらないのに水汲んでしまいます。わかる方います?

胸突き八丁をすぎ、沢沿いを歩いていきます。
何なら登山道に水が流れてます。沢の中歩いている感じがずっと続きます。
しかもかなり長く感じます。覚悟してください。笑

途中で猿に遭遇!ちょっとテンション上がりました。すぐいなくなっちゃいましたけど。
また個人的に迷ったのが、沢をわたり向こう岸の登山道に入る箇所でした。2箇所ほどあったのですが、ここであっているのか確信なかったです。
付近にテープらしいものもなく。周りをよく見て慎重に見極める必要があると思いました。
そろそろ着くでしょと思っても永遠に続く沢、森歩きいいかげん疲れたと思いはじめているとやっと一ノ沢登山口到着しました。
もうぐったり、沢ぞい歩くの苦手かもと思いました。
座り込んで休んでいるとタクシーが到着。近くの温泉に案内してもらい体の汚れを落とし疲れをいやしました。
駅に向かい、また電車と新幹線乗りついで帰路につきました。
長かった旅も終わっちゃうのかーと思いながら。
振り返って
今回は、初北アルプスしかも縦走を2泊3日で詰め込みどうなることかと思いましたが、怪我もなく無事終えることができました。
初の高山帯縦走で夏でも寒いということ、ガイドブックにも書いてないちょっと怖いところがあるということ、縦走には今よりもっと体力が必要ということ、沢ぞいを歩くのは難しいということを学びました。
そしてその圧倒的なスケールで北アルプスの魅力に引き込まれました。
遠くに見えた槍ヶ岳。その圧倒的な存在感とかっこよさ。痺れました。
いつかは登ってやると心に誓い、自分にはまだ早いと思いつつ、その『いつか』は3ヶ月後に訪れるのでした。笑
YouTubeチャンネルやっています。
おわり
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