35歳から登山を始めた単独登山が好きな初心者の日記です。山行日記や登山用具に重課金しまくった経験を元に登山ギアの紹介をしています。これから登山を始められる方の参考になれば幸いです。よろしくお願いします。

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【登山ギアレビュー】パタゴニア R1エアーフルジップフーディーは登山でも、普段着にも使える万能選手だった!!!

登山ギアレビュー

こんにちは!テルです。

今日は、パタゴニアのテクニカルフリース R1エアフルジップフーディーのレビューをしていきます。

こんな人に読んで欲しい。

  • R1エアってどんなフリース?
  • R1との違いは?
  • フルジップ、プルオーバー、クルーどれを選べばいいかわからない。
  • 登山にも、普段着にも使えるフリースはないの?
  • パタゴニア大好きな人。

購入のきっかけ

だんだん寒くなってきましたねー。いよいよ秋本番。そして冬がやってきます。来るべく冬に備えて普段着に使えるフリースを探しておりました。ただ、普段着に使うだけでは勿体無いのでできれば登山でも使えるものがいいと考えておりました。実は、去年、冬の普段着用と割り切って、見た目のかわいいR1エアー クルー を購入して、着用しておりました。登山で使うのであれば、クルーだと暑い時に換気できなかったり、脱ぐのが手間だったりするのですが、普段着用だし、一番デザインのいいクルーにした経緯があります。暖かさには不満はなかったのですが、私の生活スタイルだとフリースを脱ぎたい時がちょくちょくありました。その度、不便は感じておりました。そんなこともあり、フルジップで普段着でも行けそうなものがないか探し始めました。探してみるとなかなか種類が多いです。パタゴニアの中だけでもクラシックレトロ、ベターセーター、スナップフロントレトロX、シンチラ、ロスガトス等、軽く10種類以上はフリースがあります。一体どれを選べばいんだ?毎日オンラインショップをチェックしておりました。

分類すると、カジュアルフリースとテクニカルフリースに分けられると思います。カジュアルフリースはそのままの意味で普段使い用に特化したもの。テクニカルフリースは、登山用に特化したものと分けられます。今回は登山でも使いたいので、テクニカルフリースから選ぶことにしました。

パタゴニアのテクニカルフリースは主に

  • R1シリーズ
  • R1エアーシリーズ
  • R1テックフェイスシリーズ
  • R1デイリーシリーズ
  • R2テックフェイスシリーズ
  • マイクロDジャケット(ギリギリテクニカルに入るかなと思います。)

これだけあります。一体R1だけで何種類あるんだ笑。これだけ派生があるのは人気のシリーズだという証だと思います。

実店舗で触ることができた商品はR1シリーズ、R1エアーシリーズ、R1デイリーシリーズでした。違いを見ていきます。

R1シリーズの違い

実店舗で見ることができたこの3種のうち、R1エアとR1は実際に着用したことがあります。その感想も踏まえて違いを説明すると

  • R1・・・グリット状のフリースが内側につき外側は、テロテロで滑らか。滑らかゆえにレイヤリングもしやすい。(引っ掛かりづらい。)向こうが透けて見えるほど隙間があるので、汗抜けはかなりいい。それゆえ、保温力はそこまで高くありませんが、登山中はどちらかというと暑いのでちょうどいい保温力です。10月の北アルプス、ギラギラ太陽の晴天時着用しても脱ぎたいとはなりませんでした。それだけ抜けがいいという証拠だと思います。ちょうどいいという言葉がぴったりなフリース。脱ぎ着の手間が少ないです。デザイン的にはジャージみたいでスポーティー感が出てしまい、個人的には普段着には不可。ただ、山では素晴らしい性能を発揮します。
  • R1エア・・・ジグザグ織りが特徴のフリース。R1ほど隙間がないのと、起毛しているのでR1に比べるとオーバーヒートしがち。(ここはジップによる換気を行えばOKだとは思います。)着心地はR1より上。デザインも普段着にもいけるデザイン。エアというだけあってR1より若干軽いです。

実際きたことはないですが、R1デイリーも見てきました。最初、デイリーとは?と気にはなっておりました。店員さん曰くR1やR1エアはベースの上に着るセカンドレイヤー。R1デイリーは肌の上に着るファーストレイヤーで、吸汗性能が非常に高いのが特徴なんだとか。見た目は表面がテロテロな感じで中は一般的なフリースって感じ。ただ滑らかさを感じる不思議なフリースでした。着心地は良さそうだが、ファーストレイヤーにフリースを着るのはなんか抵抗ある笑、そしてやっぱり見た目はスポーティー。普段着では厳しいかな。

ということでなんだかんだで R1エアーに決定。あとはタイプと色を選ぶだけです。

R1エアーのタイプ3種類

R1エアーには3種類のタイプがラインナップされています。

  • R1クルー・・・13,200円 275g クルーネックタイプ。一番普段使いに向いたデザイン。ただし、ジッパーがないため、換気や脱ぎ着はしづらい。色はBLK、CTRB、MULB、PALG4種。色がすごくいいです。淡い色で使いやすそうです。

R1エアークルーはSサイズを購入。175㎝、60kgでジャストです。

裾は半分くらい補強されています。なんの為かはわかりませんが、おそらくフィット感を上げるためだと思います。フーディーも同じ仕様でした。

袖も同じく。

パタゴニア製品によくついてるこのループ結構便利だし、山で使うって感じでかっこいい!

胸ポケットは裏地なし。これのデメリットは何か入れると汗で濡れがちなところ。正直使ってない。

  • R1ジップ・・・15,950円  289g ジップネックタイプ。登山だけで使うなら一番使い勝手はいいと思う。首周りまでフリースがあり暖かく、みぞおちくらいまであるフロントジッパーにより換気も容易。色はBLK、CTRB、ALPB、SARUの4種。SARUの色味がわかりづらかったのですが、実際に見るとオレンジと茶色の中間のような色で、オレンジオレンジしてなくて意外といい色でした。
  • R1フルジップフーディー・・・22,000円 366g フルジップタイプで、バラクラマのようなフーディーもあるタイプ。重量と価格は一番高いがフルジップなので、換気や脱ぎ着が容易。パーカーライクで普段着にも行けそう。このタイプのみジッパー式ハンドポケットもつく。色はBLK、CTRB、DBGR、SARUの4種。個人的に一番CTRBの色味が淡い青でめっちゃ好みなんですが如何せんジッパーの色が黄緑のような謎配色。ダサいです。せっかくフリース自体の色は最高なのに・・・。泣 

今季のラインナップの中では、個人的にCTRBとPALGの色味がすごく好きです。これでフルジップタイプでジッパーと同色で作ってくれたらどんなにいいか・・・。なかなか思うようにはならないですよね。泣 本当にいい色味なので、ショップに寄った際はぜひ見ていただきたいです。きりっ

去年の反省を踏まえ、クルーはなし。(ただ、色が良すぎて最後まで迷った。)ジップタイプも普段着には厳しいので除外。結果、フルジップタイプに決定!色も散々悩みましたが、無難な黒になりました・・・。緑とオレンジも悪くなかったんですがね。如何せん普段使いだと好みでない。

サイズ感

いつもパタゴニア商品はどんなものでもSサイズです。今回もSかなと思っていました。実際ジャストサイズなので裾も袖も密着具合も問題なかったのですが、試しにMサイズも着てみました。袖は手の甲が隠れるくらい。裾は問題なし。密着具合はお腹周りに多少余裕が出ます。寒い時に着るので手の甲を覆ってくれるのはありがたいのと、R1に比べ行動中は暑さを感じやすいので少しゆとりがあるくらいで着れば換気を促せるのではと予想しMサイズを購入しました。

ワンサイズ大きいので、手の甲までカバーできる。

怪しい人じゃないよ笑笑

フルジップフーディーにはハンドポケットが左右についています。こっちは裏地あり。

マイクロパフにもある仕様ですが、ポケットの裏地に隙間があり手袋など入れられる。(重いものはやめた方がいいと思います。)

R1エアーのお手入れ

パタゴニアの店員さんに聞いたところ、ネットに入れて、漂白剤や柔軟剤は使わず、中性洗剤で洗濯機にかけてOKとのこと。(クルーの時はネットに入れずかけてました汗)手入れのしやすい登山道具は好きです。←めんどくさがりなので・・・。洗濯機から出したら5割乾いてます。笑  今ブログ書いていて干してるのですが、10分くらいでもう使えそう。キャプリーンクールデイリーはまだまだ濡れてます。すげー。

実践レビュー

実際に10月に吾妻山登山で着用してみました。

天気は晴天。気温は12℃から20℃の間。稜線上は風速10から15m、樹林帯はほぼ無風。

稜線上でない登りは、ほぼ無風で、直射日光があたり流石に暑さを感じました。ただ、ジッパーを開け、腕まくりすると換気できて脱ぎたい!と思うほどではありませんでした。汗で多少濡れてもすぐ乾くので不快感もなし。(ミレーのドライなメッシュを着ていったからというのもワンチャンありますが、ベースと一緒に乾いていたのは事実。)稜線上では今回帽子が吹っ飛ばされそうな風(叩きつけるような風。なぜか涙まで出てくる始末。)だったり、休憩で停滞するとどんどん体温が奪われていったので、R1エア着ていってよかったです。天気よかったので正直迷ったのですが、レビューも兼ねた登山だったので着て行きました。カバーされていない顔や手はどんどん冷たくなり、頭がキーンとなるほどでした。しかし体は全く問題なし、抜けすぎないので風もガードしつつ、保温してくれる感じ。安心感ありました。

追記

2021.10

蔵王登山で使用。気温13度。天候曇り。登りはやはり暑くなり、腕まくり、ジップ解放で対応しました。稜線上では4度の気温の中、風速5メートル程度の風が吹いていました。抜けていくので風が吹くと寒かったですが、ずっと吹き続けたわけではないので程度に保温され調子よかったです。フードの恩恵も感じました。顔が冷たくなっていく中、フードとメリノのネックゲイターのおかげで快適でした。

ニットキャップだと首回りはネックゲイター頼みになってしまうのですごく助かりました。購入するときフードありかなしか悩みましたが、あってよかったです。下山時は登りより発熱しないため、寒さを感じ、レインを着用しました。強すぎる風がずっと続くとやはり寒さを感じます。レインとの相性もよかったです。

   

よかった点、気になる点

よかった点

  • 思った以上に保温力があり、多少の風にはびくともしない。
  • フルジップなので暑い時は換気できる。
  • 暑い時でも、寒い時でもある程度対応でき、使用範囲が広い。
  • ワンサイズ大きめを買ったので手の甲までカバーでき、保温できる。
  • 濡れてもすぐ乾く。

気になる点

  • 風通しをよくするためにあえてワンサイズ大きいものを買ったが、あまり効果は実感できなかった。
  • ジップを上まで閉めた時、チンガードがついていないので口に金属が当たり気になる。(ネックゲイターを併用するとそこまで気にならない。)
  • フードの形状が特殊?でなんかしっくりこない。(新品だからかも知れません。)また、起毛素材なのでフード被ったときに帽子に引っかかって被りづらい。

2022・1 追記

厳冬期登山のベースレイヤーとして着用しています。最初は、同じパタゴニアのキャプリーンエアとで迷いました。

R1エアでは暑いような気がしていたからです。

保温力で言えば キャプリーンエア く R1エア

速乾性で言えば R1エア  く キャプリーンエア  とパタゴニアのスタッフさんから聞いていました。

すごく悩みましたが、結局R1エアにしました。理由は、

  • そもそもキャプリーンエアは高い上に使用用途がR1エアより狭そうと言うこと
  • キャプリーンエアは、生地の耐久性が心配
  • R1エアは普段着でも使える。
  • 暑い時は換気すれば、割と抜けてくれる。
  • 速乾性も十分ある

どっちもあればいいという考えもありますが、そこまで毎週のようにいろんな山に行くわけでもないですし、お金も無限ではありません。笑

悩みに悩んでR1エアクルーを使っています。

−15℃で強風の環境下だとR1エア+アークテリクス プロトンLTでも寒いくらいです。個人的には厳冬期ベースレイヤーとして気に入っています。

買って良かった!

2022・3追記厳冬期赤岳に使用して

2022・3・1に厳冬期の赤岳ガイド登山に行ってきました。

その際にミドルレイヤーとして使用してみての感想は、『R1エアまじで使える。』でした。

樹林帯のハイクアップ時は、ミレーのドライナミックとR1エアだけでしたし、稜線上でもその上にシェルだけでしたが、全然大丈夫でした。

何よりも風の弱い地帯での低温化での着用感は素晴らしいです。

なんてちょうどいんだと感動すらするレベル。

フーディーだったら、バラクラバやビーニーすら兼ねれる万能さです。

ガイドさんはR1フーディーを着用し、絶賛していました。

正直、厳冬期にここまでマッチするとは予想を超えています。

自分はワンサイズ大きめを買ったのですが、より快適に使うために、ジャストサイズをおすすめします。

(自分は、175㎝60kgでいつもPatagoniaはSサイズがジャストです。)

まとめ

実際登山に使用してみての感想は、気温が高い時や、風がなく暑い時は使用するのは快適ではないが、ジップにより換気や腕まくりをすれば脱ぐほでではなく使用でき、強風や、停滞時にはその保温力を存分に発揮してくれました。使用範囲の広いフリースだと感じます。また、デザイン性の高さから普段着にも使用でき、値段はそこそこ高いですが、お得感はあると思います。乾きの速さはさすがパタゴニアのフリースだと感じさせるものです。今年はR1エアでぬくぬくな冬を迎えたいと思います。笑

登山でも普段着でもいける!汎用性の高いR1エアフルジップフーディーおすすめです!

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終わり

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