こんにちは!テルです。
今回は、雪山登山様に購入したモンベル マルチトラウザーズを紹介したいと思います。

こんな人に読んで欲しい。
- 雪山のハードシェルってどんなものがいいの?
- ハードシェルパンツ高すぎつらたん。
- ハードシェルパンツはゴアテックスじゃなきゃダメ?
- モンベルの雪山シェルパンツってどうなの?
購入のきっかけ
雪山登山を始めるにあたって、高山に行くことが決定しているので、ハードシェルパンツを探しておりました。去年まで行っていた蔵王の雪山登山では、マムートのソフトシェルパンツとメリノウールタイツで登っていました。正直これで寒かったかと言われると私的には全然事足りました。寒いと感じることもなかったです。だだし、そう簡単には帰ってこれない高山帯では、どんな状況が待っているかわかりません。自分の命を守るための装備なので購入しようと思っていましたがハードシェルパンツは高い(泣)
そこで、中古で探して購入したところ・・・。大失敗しました。とほほ。
詳細は下のリンクから。
そんな失敗を経て、新品を購入することにしました。
雪山用ハードシェルパンツの選び方
①防水透湿素材を使用したパンツである事。
雪山では濡れは、冷えに繋がり、冷えは低体温症に繋がります。命に関わる問題なので、防水でありかつ透湿をする素材で体を濡らさないことが求められます。高山では−20℃もザラです。濡れると凍ります。代表的な防水透湿素材はGORE-TEXです。
②対摩耗性があること。
雪山では特にパンツがダメージを受けやすいです。氷やピッケルやアイゼンなどでパンツがダメージを受けます。そのため、高い耐摩耗性があるパンツがいいようです。また、夏用のレインパンツと違い、滑落した際の落下スピードを少しでも抑えるため、生地がざらざらしています。
③ハードシェルパンツならではの機能。
人によって欲しい機能が異なると思いますが、代表的なハードシェルパンツの機能として
- ベンチレーション→体温調節用やフルジップにより着脱を容易にしたものなど様々。
- インナースパッツ→体温を逃さない、雪の侵入を防ぐ役割。
- エッジガード→アイゼンでパンツを傷つけないよう守るためのガード。生地が補強されている。
- サスペンダー→パンツがずり落ちるのを防ぐ役割。
があります。手持ちの装備によっては、なくてもいいものもあります。自分の装備と照らし合わせて、検討しましょう。
ハードシェルパンツは高い!?
ハードシェルパンツは、上記のような様々な機能を有していたり、生地自体を丈夫なものを使用しているので、比較的高価なものが多いです。また、使用している素材によって価格が大きく異なります。
GORE-TEX使用→3万円以上
各社独自の素材→1万円台から
また、ブランドによっては5万円以上のものもあります。
そういったものは、立体的に作ってあり、ストレッチ性がなくても履きやすい物だったり、透湿性のより高い素材を使っていたりします。
コスパ最強!モンベルのハードシェルパンツはどうなの?
そんな高額な商品を買わなければいけませんが、もちろん予算は限られています。笑
そこで、アウトドア界コスパ最強と名高いモンベルで調べてみます。
モンベルのハードシェルパンツは3種類あります。(一枚地の物)
- アルパインパンツ 価格27,500円 税込 重量 575g
ストレッチ性のある素材を使用した、GORE-TEX3レイヤーのハードシェルパンツ。3000m級の雪山対応。ベンチレーション(一部)インナースパッツ、エッジガード、ボトムジッパーあり。個人的にはレイヤリングを考えるとかなり足上げに制限を感じたので断念。
- ライトアルパインパンツ 価格23,100円 重量335g
透湿性の高いGORE-TEXプロ採用した軽量パンツ。レインパンツのような見た目。サイドジッパーはフルレングス。1番の候補だったが、やはり足上げがしづらい。もっと立体的な作りだったら間違えなく買っていたと思う。
- マルチトラウザーズ 価格 15,400円 重量398g
ストレッチ性を備えたモンベル独自の防水透湿素材ドライテック3レイヤー採用のパンツ。限りなくソフトシェルパンツに近い履き心地で最初から履いていけそうなパンツ。ゴアテックス素材ではないが、雨が降る環境ではないので十分。何より安い。
結局、履きやすさがないと、ストレスになるのは目に見えていたので、GORE-TEXではないですが、マルチトラウザーズを購入しました。今までの経験と、いろんな人の情報をみても、絶対ゴアでなければだめっていうものがひとつも見当たらなかったからです。
もちろん、ゴアテックス製品の機能性は最高のものだとは思います。ただし、雪山では基本雨はないので無理にゴアでなくていいと判断しました。
モンベル独自の防水透湿素材ドライテック。

ベルトは、ボタンで着脱です。少し操作しづらいです。

ベルトの下は、ボタンとフックがあります。

3レイヤーの生地。

前面には、ポケットが3つ。どれも止水ジップです。

お尻にもポケットあり。

エッジガード。

膝の部分が、立体的に作ってある。

裾には、ジッパーやインナースパッツなどはなし。最初から着用予定なので問題なし。

良い点、気になる点
良い点
- ソフトシェルのような履き心地
- 安い。
- 最低限のシンプルなつくり
気になる点
- GORE-TEXには素材で劣る。
- シェルエットが美しくない。
- 機能は最低限
- 太もものポケットは右側が良かった・・・。
追記 実際に蔵王登山で使用した感想
2022・1 追記です。実際に冬季蔵王登山で使用しました。
レイヤリングとしては、普通の下着+パタゴニアナノエアパンツ+マルチトラウザーズ です。
ハードシェルの位置付けではありますが、履き心地がよく、ソフトシェルのような感じで捌けるので最初から着用しています。
−8℃無風から−15℃暴風の中でも暑かったり、寒かったりもなく、しっかり風をシャットダウンしてくれました。
また、太ももまでのラッセルでも、足上げに窮屈さを感じませんでした。直で雪に座ったりすると冷たさを感じますが、濡れたりはしませんでした。叩きつける雪の中でも今の所問題を感じません!個人的にこのレイヤリングが気に入ったので3月に予定している赤岳もこれでいきます!
※もちろんゲイターを着用しての感想です。
買って正解でした!!!
履いてみると意外にかっこいい。笑
追記 赤岳厳冬期登山で使用して2022 03
厳冬期赤岳で使用してきました。
結論から言うと もうこれでいいんじゃない? という感じでした。
不満な点が一つもなかったからです。
足上げの制限も感じず、風もしっかりシャットアウト。
雪は降っていなかったですが、蔵王の際に問題ないことは確認済みです。
雪山に長期で入るとか、よほど悪天候とかでなければ必要十分だと思います。(そもそもそんな天気の日に登っちゃダメですよね。)
耐久性の部分ではまだ買ったばかりなのでわかりませんが、ゴアテックスだとしてもせいぜい3から5年が限度ではないでしょうか?
高頻度で使えばよりスパンは短くなると思います。
買い換えることを考えたときに、コスパに優れているのは嬉しいポイントだと思います。
サイドジップとか全くないシンプルなパンツですが、その分軽量に仕上がっていますし、履きっぱなしでもストレスないので問題なかったです。
ある意味、これに決めた自分を褒めてあげたいです。(笑)
人にもお勧めできる商品だと感じました。
まとめ
今回は、中古品購入の大失敗をへて、マルチトラウザーズに落ち着きました。山行を重ねていけば、欲しくなる機能や素材があると思うので、まずはこれで赤岳に登りたいと思います。最低限の機能はあり、足上げの良さで妥協できなかったので1本目のハードシェルパンツとしては、満足です。早く実際に高山で使いたいです!
雪山初心者の最初の一本に!モンベル マルチトラウザーズ おすすめです!
YouTubeチャンネルやっています。
終わり
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