こんにちは!テルです。 2020・9
今回は、前回の北アルプス山行で行けなかった奥穂高岳を目指します。
せっかく北アルプスまで行くのだからと、岳沢から登り前穂高岳〜吊尾根経由のコースを選択しました。
横尾から行くよりも時間を短縮できますし、重太郎新道を経験してみたいと思ったからです。
なかなかハードだと聞いている重太郎新道。
しかも、コロナ禍の為、車での移動です。体力持つかな・・・。(ソロ登山はこういう時大変です。)
前回の槍ヶ岳のように膝痛がきたらどうしよう。そんな不安を抱えながら向かいます。
果たしてどうなることやら・・・。
登山口までのアクセス
前回の北アルプスでは新幹線と電車を使って移動しました。
楽ですが、丸一日移動で消えます。今回はコロナ禍という事もあり車での移動に決めました。
車であれば、時間の制約もなく夜に出発できます。
山形県を21時に出発です。到着時刻は4時予定。7時間のドライブの開始です。
山形道、東北道、関越道、上信越道、何個自動車道乗り継ぐの?笑
初めての経験なのでちょっと楽しいです。
松本インターでおり、上高地方面へひたすら走ります。
前回バスで通った道を自分の運転で通ります。
だんだん見覚えのある景色が広がってきます。
バスだと断片的な景色しかみられないので今回初めてみたものもありワクワクします。
4時。やっとさわんど駐車場に到着しました。結構車止まっています。
少しでも寝ようとここで1時間の仮眠。寝れない。長時間運転してきて疲れてるはずなのに・・。
多分15分くらい寝たと思います。目覚ましがなりました。出発です。
初めはバスで行こうかと思ったのですが、タクシーの方が早くつき、出発できそうです。
一人だと料金高いので、どうしたもんかとウロウロしていると『タクシーですか?』と女性が声をかけてきました。
この方もソロの様です。(女性なのに一人はすごいなと思いました。)
近くにいらっしゃったご夫婦も誘って4人で乗合することにしました。ありがたいー。
タクシーの台数が少なく中々自分たちの番になりません。
まさかバスと同じ時間にならんよなと思いながら談笑して待ちました。
ご夫婦は一週間ほど滞在するようで60リッターのザックを持っていました。
なんと20kgあるそうで持たせていただいたのですが、重っ。やばいです。
これ背負うんですか?私には到底無理です。
私の装備はザック込みで8kg程度。軽く倍以上あります。すごいなーと思いながら到着したタクシーに乗り込みます。
6時。上高地到着です。懐かしの上高地。
去年は昼ごろ到着だったので賑わっていましたが早朝なので閑散としています。
今日の目的地穂高山荘まで8時間半の道のりです。朝の気持ちのいい空気を吸い込みいざ出発です。

山行メモ
岳沢へは河童橋を渡り、ホテルの脇の道を進みます。この辺の景色はこれはこれで幻想的です。

やがて岳沢への登山口に到着です。
しばらく歩くと有名な天然クーラー 風穴が見えてきます。あまり涼しさは感じませんでした。

樹林帯から一度がれ場にでます。少し行くとまた樹林帯です。

岳沢小屋で休憩し、いよいよ重太郎新道に挑戦です。
岳沢小屋からしばらく登ったところ。下に小屋が見えます。

長い梯子を登ります。

重太郎新道は足場が狭い岩場が多いです。

気づかず通り過ぎてしまったのですがここがカモシカの立場だそうです。

岳沢パノラマについてやっとカモシカの立場を過ぎたことに気づきがっかり。

だんだん高度感がでてきます。

紀美子平までもう少し。

紀美子平から吊尾根を望みます。ここで休憩。吊尾根を眺めながら行動食をぽりぽり。(これどこ歩くんだ?)

紀美子平から前穂山頂は往復1時間です。
通常ザックをデポしてアタックしますが、ほとんど睡眠をとってない事、この先の大変さが未知数なのと山荘到着時刻が気になり前穂は断念。(結果的に余裕で山荘着きました。天気もよかったし登っておけばよかったと後悔)
吊尾根の取り付きです。

吊尾根縦走中はずっとこんな景色です。

南陵手前の鎖場上から撮った写真です。

下から見上げた写真です。

南陵の頭。

南陵の頭をすぎると、見えてきました!ジャンダルム!!!興奮します!

それにしてもすごい景色。ジャンダルム頂上に人も見えます。

奥穂高頂上到着!!風もなく暖かく、気持ちいいです。ずっとここにいたい。遠くには槍も見えます!!

遥か下まで不気味な岩が続いています。すごい造形。

そろそろ穂高山荘に向けて下ります。

人工物が見えるとより高さが感じられます。

梯子が2箇所あります。慎重におります。

思ったより早くついてしまいました。奥穂山頂でゆっくりしてたのに、13時到着。
こんなことなら前穂登っておけばよかった。泣
涸沢岳に登ろうか迷いましたが、ポカポカして気持ちよくて、寝ていない事もあり眠気が・・・。
超絶気持ちのいいお昼寝をしました。視線の先には真っ青な空と雲だけの世界。暖かい太陽とそよ風の組み合わせは最強です。
夕方、雲海に夕日が沈みます。綺麗。しばらく眺めてました。

夕日に照らされる奥穂高岳。

穂高山荘はこんな場所なのにWi-Fiが繋がります。すげー。感動。
いつもなら混み合うのでしょうけど、コロナ禍なので各自スペースがあり快適に過ごせました。
使い捨てのシーツと枕カバーもらえました。
翌朝、6時出発。横尾経由で上高地までおります。コースタイム7時間です。お昼前には着きたいな。

初めてのザイテングラードにドキドキ。そんなに難しくはないですが、すぐ脇は、遥か下だったりするので確かに危険です。
つまずいたりしたら滑落します。

涸沢カール、すごい綺麗です。見惚れちゃいます。

紅葉も始まってました。(ちょっと早かった。)

涸沢からの樹林帯がまじで長いです。
ガレ場付近。落石注意箇所です。

本谷橋にやっと到着。人が多かったので足早に過ぎます。
そこからが長い。この感覚。常念の一ノ沢の下りに似てます。あのしんどい記憶がよみがえるー。
そして横尾の吊り橋に到着。長かった。横尾涸沢間は地味にしんどいっす。(槍ヶ岳の時、横尾まで降りた後、ここからの奥穂行こうとしてたので、いかに無謀だったかわかりました。笑 あの状態で奥穂までなんて無理。絶対に無理。万全の状態でも怪しいです。笑)
横尾でご飯食べて、上高地まで小走りで戻ります。
途中、競争みたいになった方と抜いた−!とか抜かれたー!とか談笑しながら下りました。おかげで3時間の平坦な道のりも楽しく過ごせました!ありがとうございます!
なんやかんやで11時半上高地到着(めっちゃ巻いたな)
穂高の山々の景色に後ろ髪ひかれながら帰宅の途に着きました。
あ、忘れてた。これから7時間のドライブだった。泣
振り返って
初の穂高は天候にも恵まれ、怪我もなく最高の山行でした。
唯一寝不足だったことを除けば有意義な山行だったと思います。
ただ、心残りは縦走だったのに謎の前穂スルー。(他の登山者さんにかなり突っ込まれました笑)
だって、心配だったんだもん。(ここでチキンの本領発揮します笑)
岳沢の道も重太郎新道も思ったほど険しくはなく(ただし下りは危険と思われる。)スムーズに登れました。
吊尾根は怖っ!と思ったのは斜面側に体を向けなければならなかった2箇所と長い鎖場だけでした。
奥穂、山荘までのルートも今までの経験と比較すればまあこんな感じだよねという感覚。
ザイテングラートの下りも切れ落ちてはいましたが、概ね予想の範疇でした。
びっくりしたのは涸沢から横尾までのしんどさ。
かなり巻いて歩いているのに(他の登山者をバンバン抜かすくらい)全然つかん。
あそこの登りはやばそうです。あまり使いたいルートではないです。
余裕を持った日程を組まないとしんどいと思います。あそこを登っている先輩方すごい!
そして、ジャンダルムの姿・・・。険しく美しい。なぜか、危険な場所にひかれてしまいます。ビビり散らかしているのに・・・。
私もアラフォーになってきたので厳しい登山をするのは限界が近いと感じています。
まだまだ体力はあるつもりですが、気づかないところで身体能力は落ちていると思います。
登山を始めたのが遅かったので、バリエーションとかまでは行けなそうですが、大キレットや奥穂〜西穂縦走はしたいなーなんて思っています。
さすがにソロはやばいのでガイドさんと行こうと模索中です。ジャンダルムの頂上に登る、その日を夢見て!
YouTubeチャンネルやっています。
終わり
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