35歳から登山を始めた単独登山が好きな初心者の日記です。山行日記や登山用具に重課金しまくった経験を元に登山ギアの紹介をしています。これから登山を始められる方の参考になれば幸いです。よろしくお願いします。

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【登山日記】富士山の町、富士吉田町へ!!!初めての生富士とタープ泊!トラブルだらけの山行に!!!

登山日記 

こんにちは!テルです。

いよいよ秋も深まって来ました。今回は、今年最後の遠征として富士山を見に、富士吉田市へいって来ました。実際に富士山を生で見たい欲がなぜか出て来たため、タープ泊の試験もかねての一泊二日の山行です。ただ、富士山をみるだけではなんなので、しっかり登山も盛り込みました。

ヤマップの記録を見ていると杓子山という山が載っていて、特徴的な天空の鐘なるものと一緒に富士山が写っておりいいなぁと思い、この山に決定しました。山行時間が2時間程度と物足りなかったので高座山という山を回ってプチ縦走します。

また、テント泊に関しても何か自分には合わない感じだったので、より開放感のあるタープと、気になっていたアウトドアリサーチのヘリウムビビィも試してみて、自分に合う野営方法を探るため、森林限界以下の野営実地検証もかね、キャンプ場でタープ泊しました。

なんにせよ、1番の目的である美しい富士が見たいというのが大事です。こればかりは天気次第。

果たしてどうなることやら・・・。

登山口までのアクセス

最近はもはや定番になって来ておりますが、なるべく密を避けるべく、マイカーで向かいます。

今回向かう富士吉田市は、山形から高速で片道5時間半と上高地に行くよりは短いですが、なかなかハードです。山梨県に行くこと自体初めてなので楽しみ!初日は直接杓子山登山口に向かい、登山を堪能した後、富士が綺麗に撮れる場所(街や湖)をめぐって、予約していたキャンプ場でタープ泊、2日目はノープランで予備日です。

前日の夜21時に山形県出発。遅くとも3時には着いて、3時間くらいは仮眠できます。上高地に比べればへのかっぱです。笑  杓子山登山口の不動湯はトイレとか何もなさそうだったので、夜のうちにはいかず、高速道のパーキングで一番登山口に近い谷村パーキングエリアで仮眠をとりました。初見の登山にも慣れてきて登山口にどういう施設がある調べるのが失敗を防ぐと感じたのでやってみました。トイレはもちろんあるし、飲み物も暖かいのが買えます。しかも明るいので割と安心できる。これはうまくいったと思います。

山行記録

朝5時起床。寒かったので暖かい飲み物を買い、準備します。目的の登山口までは28分。(ETC専用のとこもありそこで降りると18分で着きます。)6時の登山開始間に合いそうですが、天気はガスガス・・・。微妙です。ガスガスは時間が経つと晴れることがあるので期待を込めて出発。

と、ここで予想だにしない出来事が・・・

うん?なんかエンジン音おかしくね?

そう思って踏んでみると時折いつもと違うー!!! という音がします。

え?まさか故障?止まんないよね?不安を覚えはじめます。とりあえずエラー的な表示もなく、音以外はなんともなかったのでとりあえず登山口まで向かいます。(町から登山口も割と近いので・・・)

登山口に到着し、駐車スペースに入れた途端  ピコッ!! っとオイルのランプが点灯。

おかしい。オイル交換距離まであと1500kくらいあるのに・・・。

まじで帰れなくなったら困るのでやむ終えず今やっているガソリンスタンドを検索。(朝早いスタンドあまりないんですよね)一番近いスタンドに急行します。

スタンドの店員さんに事情を説明。エンジンオイルの確認をするとのことですが、ピットは8時半からとのこと。(店員さん一人だし、しょうがない)見てもらって直る保証はないけど、このままだったら確実に帰れなくなる。(オイルランプは交換でなんとかなるが、あの音は気になりすぎる。)まあ最悪杓子山ピストンでもいいしと思い待つことに・・・。

すると、事情を察した店員さん。手空きの時間にやってくれるとのこと。泣。感謝。

お礼にとコンビニへお菓子を買いに行く10分程度で作業終了。戻ってきたら終わってました。早っ!!!

聞くと、オイルが三分の一に減っていたとのこと。 

昔RX−7という車に乗っていて(ロータリーエンジン搭載。乗るとオイルが減る。)レシプロエンジンはオイルが減らず、汚くなる。というのを聞いていた私はオイル漏れを疑った。

結果はオイルは漏れていなくて、もしかするとオイルも一緒に燃えてるかもとのこと・・・。エンジンをかけるとさっきの音も無くなっていてオイルが原因のようだった。とりあえず帰れそうだ・・・。

ホッとしてお礼を言い、お菓子をお渡ししてその場を後にした。(店員さん無理言ってすみません。本当に助かりました。)

親身な店員さんのおかげでなんとか7時、登山スタート!

不動湯。この周辺は道が急です。注意してください。

分かりやすく看板出てます。

登山者用駐車場は不動湯をちょっと上ったところにあります。

調べた限り危険箇所はなさそうです。整備された道を進んでいきます。

紅葉はまだのよう。

相変わらずガスガスですが、切れ間に青空が・・・。

頼む!!!綺麗な富士を見たいんじゃ!!と願いながら進みます。

栗。

基本的に要所で看板あり分かりやすいです。

ルートの看板です。

後から気づいたのですが、ここからの道は登山口までの近道らしいです。

さっきの看板の右から登ります。いよいよ登山道の雰囲気。

どんぐり。

きのこ。

トリカブトの一種?

これはなんだ?

時折登山道に現れる蜘蛛の巣が、自分の前に登山者が通っていないことを伝えます。ちょっと不安になる。

それでもいよいよ山登りという感じでワクワク登っていると・・・。

『グルル』

うん?なんだ?今、なんか聞こえたな。低く唸るような声。自分の少し上左から聞こえました。

山を登っているといろんな音に敏感になります。雷の音や動物の音、落石の音など自分に危険が及ばないようアンテナを最大にしてます。なのでちょっとの音にも驚きます。

登山あるあるなのですが、低いゴーという唸りのような音は大体飛行機なことが多いです。緊張が走った後、なんだ飛行機かとよくホッとします。

今回も聞き間違えかな?と思い、一旦立ち止まるも、聞こえなくなった為登りを再開します。

しかし、少し登るとまた、

『グルル』

うん。なんかいるな。今回ははっきり聞こえた。唸り声だ。これは飛行機ではない。自分の左下から聞こえる。さっきの音の位置周辺だ。これは動物だ。

猿、じゃないよな。グルルとは言わない。猪か?まさか・・・熊?(ちなみに熊鈴は2つ付けうるさいくらい。)

一気に緊張が走り、口が乾いてきます。慌てて熊スプレーを準備。聞き耳を立てますがその後音はなし。

自分のいる位置から下で聞こえたため、とりあえず止まるのは危険と判断。少しペースを上げ後ろを確認しながら登ります。

その後はとりあえず唸り声は聞こえなくなりました。一旦落ち着きます。

そして熊スプレーの動作確認をしました。実は試したことはなかったので実際にどう出るのか確認しました。(自分はいつでも持ち歩けるように小型のものを持ち歩いています。)熊が近くにいる可能性があります。実際にどう出るかわからなくては使用できません。感想は、思ったより液体で出て来ました。もっとスプレーのように出るかと思っていた。水鉄砲みたいでこっちの方が当たりそう。2回試して動作確認し、利き手に持って進みます。時折周辺確認を行いながら慎重に進みます。(可能なら試射しておいた方がいいです。思っていたのと違ったため。)

一旦、広場に着いて。振り返った時の看板。(ここで近道だったんだと気づく。)この目で熊を確認したわけではないですが、念の為、このルートを通るときはご注意ください。

ここが車で来れる最終の入り口の様。ただ、クチコミにもありましたが道が悪く、あまりおすすめしません。

トレランコースもちらほら。

相変わらずガスガス。見れるか心配。

高尾山との分岐。ここを右に行くと高尾山。

高尾山への道。帰りはこちらを通る予定。

さっきの分岐を左に進むと杓子山への道です。

ここから割と急です。

おっ!少し晴れてきたか?

この階段を登り切ると・・・。

着いた!杓子山山頂!!!晴れてる!!!

が・・・・、富士方向の展望はなし。そしてこれが天空の鐘なるもの。今までみた山頂の表示で一番おしゃれだと思う。観光で来る人向けなんだろうな。確かに山としては優しめではある。(自然が豊かすぎる以外は。)

ただ、山頂周辺、土はメインの道で滑りやすいです。どろんこになりたくなければ十分注意してください。笑

名前の下に標高が書いてある。かわいい。鐘も鳴らしてみました。鳴らした瞬間マンガ『ワンピース』の空島編が頭をよぎりました。笑

山梨の百名山!

展望が開けるまで待ってみるかと、休憩と写真撮影タイム。しばしゆっくりした時間を過ごします。

すると

『ドンッ』

今度は何の音だ・・・。下から聞こえる。雷ではなさそうだし・・・。色々思いを巡らせていると、この周辺の地図を見た時に自衛隊の演習場があることを思い出した。方角的にも一致。すごい音が聞こえます。大砲と機銃でしょうか?結構な迫力です。

しばらく山頂にいましたが、雲はキレたりかかったり。良くなるどころか少し悪くなってきた・・・。これは待っても変わらないか・・・。帰りの時間もあるしと、ここでの展望は諦め、来た道を戻ります。

分岐まで戻り、高尾山までの道に進みます。

こちらの道は細かくアップダウンがあります。そして結構急です。

ちょっとした岩場。

巻く道もあり。不安な人はこっちでもいいかも。

熊のこと考えなければ、すごく美しく楽しい山。

こういうのをみると、木の生命力の強さ感じます。

杓子山の道よりも山らしい道で好き。

あれ?鉄塔に出てきた。道間違ったか?

と思ったら、この下通るみたい。

濡れた岩は滑ります。気をつけて。

ロープ鎖みたいなのあり。使いませんでしたが。

良き。

所々藪漕ぎみたいなところあるので濡れます。

高尾山山頂!!!と言っても道の先の広場って感じで山頂ぽくない。こじんまりしてます。

展望はいいです。街と富士山が見えるポジションです。

すごくいい雰囲気の道が続いて見えます。が・・・、急な土の道で段はつけてあるのですが、とにかく急で滑る。歩きづらいです。

そして、時折聞こえる大砲の音。この街の方は日常的に聞いているんだと思うと少し複雑な気持ちに。

どうやら、街と富士の間の広い土地が演習場な様。

おーっ?うっすら富士山が見えてきた。裾野が広っ!!!

ひたすらこんな道。結構滑る。

やっと普通の道になってきた。不動湯に続く道。

今回の私のルートと逆から登る道。この辺になると登山者と数名すれ違った。

突然現れた光景。ちょっと気持ち悪かった。

写真では伝わりづらいですが、真っ白い落ち葉。ここだけ色をなくした様。

この辺からは、道が柔らかく幅も狭めです。道が沈み込むのでバランス崩しやすいです。注意。

自然にできたとは思えないほど人工的な穴。

ヤマップにはのっていないですが、左に行くと不動湯の近道の様です。結構ヤマップに載ってない道いくつかありました。

不動湯に戻ってきました。

きた時と打って変わって快晴。

お腹が減ったので、何かご当地のもの食べたい!ということで、道の駅へ。

さすが富士の麓だけあって道の駅となりにモンベルがありました。

街に降りてとも思ったのですが、軽食食べるところがあったので富士吉田名物の吉田のうどんをいただくことに。

うどん太い。うどんというより水団を麺状にした感じ。

付け合わせで添えてあったしぐれ。美味しかった。

腹ごしらえを終えて、街に降りてきました。

今回富士吉田市に来た目的の一つとして、街から見える富士の写真を撮りたい。というのもありました。

以前その写真を見て、こんなに富士と街の距離が近いんだと衝撃だったのでその光景を生で見たいと思ったからです。街の背後にでっかく映る富士。そのアンバランスさに惹かれました。

有名な鳥居。ここからの富士との写真迫力ありますよね。今日は見えませんでした泣。

途中のお店でレモンアイスを購入。味はレモンチーズケーキのような感じ。不思議な味。

当たった。笑

街からはやっぱり富士が見えなかったので、河口湖に向かいます。途中で気づいたんですが、景観のためなのかセブンもファミマもエネオスも、看板が茶色。変な感じ。笑

うーん。なかなか姿を見せてくれないなあ。

天気はいいのでグランドシート広げて、寝て待ちます。

うーん60点。ここでも諦めました。本日の宿、まほろばキャンプ場に向かいます。

色々エリアがあり、私が泊まったところはフォレストテントサイト。高台で河口湖と富士が見える最高の場所!!

本日の寝床の準備をしてたら・・・。富士が顔出した!!!

全貌は見えずともその雄大さは、さすが日本一と感じるものでした。

しばらく設営そっちのけで眺める。笑

今日の寝床です。タープ泊試してみたかったので、まず安全なところでと、キャンプ場に。

タープ シートゥサミットウルトラシルポンチョタープ

グランドシート アライテント オニドーム1のもの

シュラフカバーとして アウトドアリサーチ ヘリウムビビィ

シュラフ シートゥサミット シンダーcd1

マット サーマレスト リッジレスト

タープとビビィの組み合わせはどうなのか試してみたく、タープとして軽量でポンチョにもなるものを選びました。今回は風もなかったのですごく快適でした。ポールサイズは100センチであぐらで座るとちょっと頭当たるくらい。でも不自由なかったです。

テン場は土でしたが、中に石が多いようでペグは刺さりませんでした。なのでペグを石で抑えて設営。初めての割にはうまくいった!!!

開放感やば!!!そしてご飯の準備。久しぶりにガスバーナー使うと沸く速さにびびる。つけたらもう沸くみたいな。笑  やっぱ多少重くてもガスかなぁ。

富士山ビール!お味は普通でした。笑

ご飯を食べ、寝れるようにお酒を飲み笑、横になります。ビビィに入ると少し暑かったので、防虫ネットモードで。上下ダウンだと暑かったので、寝袋も端へ追いやります。19時現在16℃。

問題はここからです。寒さに耐え切れるかと結露問題です。

20時、気温はそれほど変わりませんが、少し寒くなってきました。防虫ネットモードからシェルモードへ。ほぼ完全に覆うと少し息苦しいですが寒さが和らぎます。寝袋も被ります。ふとネットの隙間からみると蜘蛛の様な虫がウヨウヨしてます。でも、ネットのおかげで虫の心配は皆無でした。

そして、そのまま眠りに・・・。

深夜0時、暴走族の音で起きます 笑笑

今時いるんですね。暴走族って。山形ではあったことないなあ。外の気温は10度。足元はマット敷いていないので底冷えありました。また、ビビィの足元も言うてシェル一枚なので体に当たると外の寒さを感じました。でも寝れないほどではない。くるまると少し暖かいが、くるまらなくてもいけるくらいでした。暴走族はしばらくぶんぶんしてました。うるさ。と思いつつ寝ました。

そして翌朝5時、目が覚めてもぞもぞすると手に水が・・・。それは、湿っているではなく濡れている。レベル。やっぱり結露したか。写真でわかるように盛大に濡れてます。

ただ、ビビィ全体が濡れていたわけではなく、タープの開放側、特に頭周辺でした。足元や開放反対側はそんなに感じなかったので、呼吸によるものと考えられます。ネットで寝てたら大丈夫だったと思います。

タープはご覧の通りはっきり濡れています。ナイロンなので少したるんでもいました。風があるところではテンションをこまめに確認が必要そうです。

昨日の朝と同じようなガスり具合。

はぁ〜。今日も見れないかー。と思いとりあえず朝ごはんを食べることに。

コーヒーを飲むためにお湯を沸かします。

朝食をとっていて、何気なく外をみたら!!!!!!

おっ〜!!!! 出てきたー!!!上空は雲なし快晴パターンや!!!

チャンスとばかりに写真を撮りまくります。

ガスってた街も少しずつ見えてきた。

光ってるのは小屋かな?朝日に照らされて光ってます。心なしか登山道も見えるような。(気のせいかな?写真だとわかりづらいですが、肉眼では見えました。)

遠くばかり見てたら猫が笑 写真撮るまで待ってくれました。笑

あまりにいい天気だったので、明らかいい写真取れそうでした。悩みましたが、もう一度山登るかと考え、準備をし、車のエンジンかけたところ・・・。やっぱ調子悪そうです。うーん。心配だし、あまり車に負担かけたくない。やめるかと思い直し、そのまま帰ることに。街の方からの写真もガスが晴れるまでは撮れなそうで数時間は待たなければならないことを考えると、朝にも見れたし、という思いもあって帰宅の途につきました。高速を走りながらバックミラー越しに見える綺麗な富士に、思いっきり後ろ髪惹かれましたが、またくるよと言って走って行きました。

まとめ

今回天気は悪くなかったのですが、はっきりと富士を拝めず、少し残念でした。でも少しだけ覗かせてくれた富士は裾野も広く日本一の山を感じさせるには十分でした。また、初めての野営も初テント泊の時のように小屋に退避することなく笑 無事一夜を明かすことができました。実際やってみて感じることで見直しが行えそうです。やっぱり天気が良ければテントよりこっちの方が好きかもしれません。風が強い時はビビィ単体で寝ればテントで煽られるよりは安心して寝られそうです。ただ気になったのは感じる温度の部分。虫対策でヘリウムビビィを持っていきましたが、最後までソルのエスケープビビィと迷ったんですよね。ソルのであれば熱を反射し暖かく過ごせたのか、検証が必要と思いました。

今回思った様な写真は撮ることはできませんでしたが、タープ泊の練習もできて満足度の高い山行でした。もっといろんな環境で経験を積んでいきたいです。また、クマ対策もしっかりしようと思いました。マジで グルル は笑えない笑 時が止まります。ここは本当に思いました。また、車のトラブルもあり、よくしていただいたガソリンスタンドの方には本当に感謝です。本当に日々いろんな方に支えられていることを実感しました。自分も少しでも周りの人に貢献できるよう努力していきたいと感じた山行でした。

富士吉田市!また来るよー!!!次来たときは登るぜ!富士山!!

終わり

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