35歳から登山を始めた単独登山が好きな初心者の日記です。山行日記や登山用具に重課金しまくった経験を元に登山ギアの紹介をしています。これから登山を始められる方の参考になれば幸いです。よろしくお願いします。

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【登山ギアレビュー】岩稜帯装備ってどんなものがいいの?大キレット挑戦時のギア紹介!!!

登山ギアレビュー

こんにちは!テルです。

今回は、9月に挑戦してきた大キレット挑戦時の装備についてご紹介していと思います。私自身も、初めは、難しい岩稜帯の時って何を持って行けばいんだ?と悩んだので、参考になればと思います。基本、夏山装備のお話です。

私が思ってた岩稜帯の装備

私自身、槍や穂高に挑戦する際は、岩稜帯用の装備を調べまくって、購入してきました。今の時点から振り返って当初思っていたものと、実際どうだったかのお話をしたいと思います。

①登山靴問題。

やはり3000m級の岩稜帯への挑戦ですから、普通のトレッキングシューズじゃダメだろうと思い、登山ショップに並んでいるめちゃ高い岩稜帯用のアルパインブーツなどを検討していました。

→結果、最初はLOWAのティカム2でした。(カテゴリー的にはトレッキングモデルですが)これで槍ヶ岳に行きましたが、重く、足首もがっちり固定され、上高地から横尾間等歩きづらかったのを覚えています。その状態で無理をしたので、それがそのまま膝痛につながってしまいました。

→その反省から、より歩きやすいMIDタイプを選択し、岩場でのグリップもよい、スポルティバのボルダーXに落ち着きました。適度な硬さがあり、足首もハイカットに比べれば自由がきくのと、何よりフィット感が良かった。履いた時びっくりしました。あまりに履き心地が良くて。

→何を言いたいかというと、高山だから絶対こうだということはないということです。こればっかりは行ってみないとわからない世界。自分にとって安全で快適なのは何かを探すことでもあります。極端な話、時期によっては、トレランシューズで槍、穂高にいる人もいます。それくらい人によって装備が違います。ただ、私は初心者のトレランシューズはおすすめしません。グリップはさておき、プロテクトの部分での不安や、慣れてない方だと足に疲労がダイレクトにきます。経験を積んだ人のみ許される世界だと思います。安易な真似は事故や怪我につながると感じます。安全、快適なことを前提に、自分に合った装備を組み立てましょう。

②ザック問題。

→これも登山靴と同じ感覚で、岩稜帯だから、頑丈なザックでなければダメなんだと、アルパインザック(一般の縦走用などと違い、一気室でポケット等がなく装備が最小限のザック。)を購入し、使っていました。これはこれで、確かに頑丈だし、防水もできるし、軽かったのですが、不便さも感じていました。また、一泊の小屋泊なのですが、ヘルメットも入れることを考えて45Lと大きめのザックでした。

→岩稜登山をやってきて、別にアルパインザックじゃなくても大丈夫でした。確かにあまり岩に擦ったりすると破ける危険はありますが、そもそも、高山帯で岩にぶつかると体勢を崩し、滑落しかねません。なるべくぶつけないようにするのが前提だと思います。一般的な強度のザックで十分だと思います。危険な岩稜帯は、最低限の装備で望みたいので、小屋泊1、2泊想定でヘルメット込みでオスプレイ タロン26Lのザックで登山しています。お土産は手持ちになってしまいますが、マイカー移動なので問題ないです。タロンはポケットも必要十分あり、軽量でサイコーのザックです。どうにかしてテント泊でも使えないか考えるくらい笑 それくらい万能。割と今のギアは軽量なものが多いのでテン泊しなければザックの容量はこれくらいで十分だと思います。でも大きいザックって憧れますよね。ただ、中身がスッカスカでは意味がないです。そういう意味ではテン泊しないなら30Lが一つの目安になると思います。

この2点は、最初のイメージしてた装備と全く違うものになった装備です。

外せない装備

岩稜帯でこれは外せないと感じる装備を紹介します。

①ヘルメット

当然と言えば当然ですが、落石や不意の岩への衝突から頭を守るものです。結構登ってる時、手とか足元みているので頭ぶつけることあります。多少嵩張っても命には変えられません。個人的にはモンベルのヘルメットが安くて、ピッタリ合うので好きです。

モンベル | オンラインショップ | 登山・クライミング用ヘルメット

②手袋

普段の登山では、手袋しない派ですが、岩稜帯では必ずします。半分指が出るタイプ。岩は鋭いものがあったり朝は岩が冷たい時あります。そんな時素手だと辛いです。ただ、指先感覚は残したいので、指が出るタイプを好んでいます。しっかり岩を掴める反面、指紋が削れて無くなり、指紋認証できなくなりますが。笑 ブラックダイヤモンドのビレイグローブを使っています。安くて使いやすいです。


Black Diamond(ブラックダイヤモンド) メンズ クラッグハーフフィンガーグローブ BD14040 ブラック L

③ハイドレーションシステム

水の補給をホースのようなチューブで行うものです。岩稜帯ではなるべくものの出し入れはしたくありません。水分補給にとペットボトルを持っていき、落とせば人に当たる可能性もありますし、大事な水をなくすことにもなります。ホースであれば、クリップから伸ばすだけなので飲みやすいので危険が少ないです。また一番大きなメリットとして感じるのは、こまめに少量補給ができ、水を飲む量がペットボトルの時と比べ減りました。これにより必要以上の水は持たなくて良くなりました。このメリットは大きく、最近は岩稜帯以外でもハイドレーションを使うようになりました。プラティパスの1リッターのものを2つ持っていき、別売りのハイドレーションホースを取り付けて使用しています。ザックへのホースの接続は、別売りのマグネット式のものが便利です。付属のものはいちいちショルダーベルトから外れてイライラします。(プラティパスのハイドレーションセットも初めから売っていますが、トレイルで浄水した水を注ぎたい時口が斜めについていると入れづらいであろうことを想定して、あえて単品でキットを作っています。しかもセットよりバラの方が軽い。)

プラティパスボトル1リッター


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ハイドレーションホース


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マグネット留め具


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この3点が岩稜帯で外せない装備です。

長々と書きましたが、いよいよ実際に大キレットに持っていった装備を紹介いたします。

大キレットの装備

①ザック  

ザックに関しては最近の一押し、オスプレイのタロン26です。一泊の登山が多いので何かと重宝しています。

②服装

着て行ったものは、

ベースレイヤー ミレー ドライナミックノースリーブ+パタゴニア キャプリーンクールデイリー

パンツ パタゴニア バギーズショーツ5インチ+モンベル ジオラインレッグウォーマー

靴下 スマートウール アンクルメリノソックス

時計 カシオ G SHOCK タフソーラー(電池切れの心配がない、タフなやつ。シンプルな薄いものです。大きいと格好はいいですが、服を脱ぐ時邪魔なだけです。)

靴 スポルティバ ボルダーX MID(お気に入りの靴。今のところこれを超える靴は出会ってない。)

初日、朝6時の上高地の気温は8度。晴れでした。上記にフーディーニとアームウォーマーで少し肌寒い感じでした。

歩いているうちに暑くなりフーディーニを脱ぎました。(最高24度になりました。朝の3倍!!)

2日目は、朝5度。ガスはかかってませんが、雨が降りそうな曇り空。稜線上のため風も風速5メートルから10メートルの間であり。ということは体感0度!!

寒かったので、Tシャツの上にマイクロパフとレインを着て出発。足元は意外とバギーズ、レッグウォーマーで寒くなかったです。(最悪はレインパンツ着用想定。)登りの前に、マイクロパフだけ脱ぎました。稜線から外れるとフーディーニでも暑かったです。

写真は左上段から

  • パタゴニア フーディーニ(ウインドシェル。晴れてても肌寒い時重宝する。インナーが半袖だと汗でペタつくので長袖と合わせると調子いいです。)
  • パタゴニア マイクロパフ(化繊インサレーション。めっちゃあったかいというわけではないが、ある程度対応できて、軽い、扱いが楽。)
  • アークテリクス ゼータ FL (レインウエア。軽量で扱いやすいレインシェル。)

中段左から

  • 着替え (Tシャツ、靴下、手ぬぐい)
  • モンベル メドーキャップ(GORE-TEXキャップ。帽子が似合わない自分が、唯一被れる帽子。)
  • モンベル サンダーパスグローブ (防滴のレイングローブ。あまり使う機会がないが一応持っている。)
  • ブラックダイヤモンド ビレーグローブ ハーフフィンガー(岩場用グローブ。安くて使いやすい。)
  • ノースフェイス ストライクトレイルパンツ (レインパンツ。いつもほぼ出番なし。)

下段左から

  • モンベル サイクルアームカバー(アームカバー。Tシャツとアームカバーのスタイルが多いです。)
  • モンベル ジオラインレッグウォーマー(レッグカバー。腕と同じサイクルシリーズのものだとずり落ちてきてしまったため、こちらはジオラインを使っています。薄いが意外と破けない。サイズ選びが難しいので試着をおすすめします。)

コロナ禍のため、一応最低限の寝具を持っていきました。

左から

  • ニーモ  フィッロ エリート(エア枕。評判がいいので買ってみました。確かに気持ちいい枕です。)
  • シートゥサミット コットンインナーシーツ(下界で暑い時期はこれをかぶって寝てます。ボックスタイプのシーツです。洗濯も楽。寝相悪くて縫製突き破って破けてます。)

標準キット どんな山にも持っていくものです。

写真上段左から

  • 一人用ツエルト。(緊急時用シェルター。名前忘れた。エマジェンシーブランケットと一緒にネットサックへ)
  • 赤袋(ファーストエイドキット。薬など)
  • 白袋(生活系。歯ブラシ、紙石鹸、除菌シートなど)
  • 緑袋(トイレキット。スコップ、簡易トイレキット、トイレットペーパー、除菌シート。以前、トイレキットなしで登山していた時、お腹下してひどいめにあったのでそれ以来必ず持ち歩いています。反省。)

この3種の袋はモンベルのポーチのようなものです。以前はジップロックを使っていましたが、割とすぐダメになるので変えました。防水ではないですが、安くてツルツルしてパッキングもしやすくて重宝しています。)

下段左から

  • 日焼け止め
  • リップクリーム
  • ティッシュ
  • コンパス
  • マルチツール (最低限でいい。確かクラシックSDだったかな。ボールペンもついてるやつ。)
  • コンパクト熊スプレー (お守り。大きいのは持てないから。)

お水

プラティパス1L×2本とホーサー。取れつけることでハイドレーションになる。便利。最近、ザックのフロントポケットに入れると水なくなった時の交換が楽なことに気づいた。(背面でも、ザックの中でも荷物があるとそれなりに取り出しづらいため。)

その他

  • モンベル ヘルメット
  • モンベル ULポール100㎝(軽いが、長さ調節ができない。でも使いやすく、好き。もうちょっと長くてもいいかも。)
  • オークリー フロッグスキン(サングラス。モンベルのグラスコードつけて、ヅレと紛失防止。度入りにしてます。高かった。レンズが 泣)
  • ジョビー 三脚 (スマホ用の安いの。ちょっとアングルが低めになるが、登山にはこの三脚が最強だということに気づいた。ぐねぐね足でいろんなとこにおける。普通の三脚ではこうはいかない。色々三脚探したが、巡り巡ってこれが最強。)
  • ゴープロマックス (岩稜帯撮影用。緊張していてその時見れなかった風景を後から360度見れる。編集が少し面倒だが、緊張感のある岩場では、迫力のシーンが撮れる。)

※ちなみに今回の大キレットでは、あまりの緊張で、いつもならやっている録画押した後の撮れてるか確認を怠り、一番撮りたかったところが全然撮れてないという悲劇が起きた。みんなは気をつけよう。泣

  • スポルティバ ボルダーX (この靴で、奥穂も、劔も、大キレットも乗り越えた。いい靴。インソールもシダスのものに換装。)

行動食

  • スポーツ羊羹(特殊なギミックで食べやすい。)
  • 経口補水パウダー(万が一のために。)
  • モンベル アミノサミット (登山終了後飲む。回復用。溶けやすく、飲みやすくて好き。)

個人的に口の中が乾くものは食べたくないので、柿ピーは好きなんですが、ダメでした。めっちゃ乾く。それに比べてスポーツ羊羹はいいです。あとビスコも意外といい。

電気系統

  • 充電用アダプター(小屋での充電用。)
  • アンカーモバイルバッテリー10,000mA(携帯充電用バックアップ)
  • 体温計。
  • ココへり(お守り。)
  • ぺツル イーライト (小屋泊であれば、これを持っていきます。)
  • イーライト用予備電池

個人的に大事なもの

  • キネシオロジーテープ(膝のサポート用)
  • サロンパス(筋肉痛、膝痛などに有効。小さくていっぱい入ってていい。個人的にマジでおすすめ)

水、2L込みで大体8K程度の装備でした。

まとめ

いかがでしたか?もちろん経験や年齢などによって持っていくものは違いますが、自分が最初に思っていたものとは大きく異なる装備になっています。まさか26Lのザックで登山するなんて思ってませんでした。笑 さまざまな山行を経験し、本当に必要なものがわかり、持たないことによって、重量も水込みで8K前後です。危険な箇所も余裕を持ってクリアできます。人により必要な装備は変わると思いますが、一つの参考になればと思います。

装備選びって難しいけど、楽しいですよね。

考える時間が何より楽しい。ただ、お金の使いすぎにはみなさん気をつけましょう!笑

それでは、安全に登山を楽しみましょう!

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終わり

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