35歳から登山を始めた単独登山が好きな初心者の日記です。山行日記や登山用具に重課金しまくった経験を元に登山ギアの紹介をしています。これから登山を始められる方の参考になれば幸いです。よろしくお願いします。

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【登山ギアレビュー】徹底比較!!!雪山ザック最強はどれだ?テルの雪山ザック迷走記!ブラックダイヤモンド サーク45

登山ギアレビュー

こんにちは!テルです。

本格雪山を始めるため装備を集めている今日この頃ですが、

ついに!ガイドさんにお願いして本格雪山登山することが決定しました!!!パチパチ)

大キレットの時もガイドさんにお願いしようと思っていたのですが、なんやかんやソロで来てしまったので、初めてのガイド依頼です。めちゃくちゃ緊張する!

そんな経緯があり、3月の初めに赤岳登山をするにあたって、今のパタゴニア、スノードリフター30Lでは容量に不安があるため、より容量のあるザックを購入するべく調査を開始しました。

こんな人に見てほしい

  • 雪山登山でバックパックに求めるものは?
  • 冬季小屋泊にぴったりのザックは?
  • 雪山用ザックってどんなものがあるの?
  • ブラックダイアモンドのザックってどうなの?

雪山ザックに求めているもの

テルは、本格雪山登山はやったことはありませんが、地元の蔵王(熊野岳)でスノーシューハイクをしていました。

その時使っていたのは、モンベルのアルパインパック50Lでした。

それなりに気に入ってはいましたが、一度雪山をやめようと思ったので売ってしまったのでした。使用していく中で感じたことや、他の方の情報も拝見して、理想のザックを考えました。

雪山ザックに求めたものは

  • 耐久性があること

雪山は夏より過酷な環境なのでザックの破損は避けたいです。生地はもちろん、バックル等の強度も欲しいところ。

  

  • 容量が40L以上のもの

日帰りだと30Lでもいけそうですが、小屋泊を考えると40Lは欲しいところ。

  

  • 防水性がある

なくてもいいですが、湿った雪が多いと困りそうなので。

  

  • メインの入り口が開けやすいこと

これはいろんなザック見ていて思ったこと。開けにくいのはすごいストレスですし、手順が多く、時間がかかればそれだけ体が冷えていくことに繋がる。

  

  • 拡張性があること

外付けしやすいと、いざというとき役立ちます。

 

  • かつシンプルであること

とにかく操作しやすく、引っ掛かりのないものがいいです。

  

  • できれば、サイドジッパーがあればいいな。

  

本体にしか収納箇所がないことが多いシンプルなザックでは、必要なものの取り出しに時間がかかります。別にいらないという意見が多いように思いますが、必要なものを出すために他のものを一度ザックから出している姿を見ると私は必須だと感じます。

実際1気室で雨蓋なしのザックを使っていた時は、入り口も開け閉めの手順が多いのもありすごく不便に感じたのを覚えています。

ポットやハードシェルの取り出しをストレスなくおこないたかったので、ポケットがないザックを選ぶのであれば必須。

  • ヒップベルトはあまりがっちりしてないもの。できればポケットが欲しい

  

ヒップベルトは、グレゴリーバルトロの時に腰の骨に擦れて痛くなるという苦行を経験して以来、硬くがっちりしたヒップベルトが超苦手です。

柔らかくピッタリフィットする方が好みです。がっちり系はどのメーカーのものを背負っても私には合いません!今のところ・・・。

  • 雨蓋はあればいいがなくてもいい。できれば一本締めでバックルで止めないもの

雨蓋があると、ポケットが増えて便利ですが、メインへのアクセスの際ちょっと手順が増えます。ここは、何をとるかですね。

  

  • シャベル等が入れやすいこと

あまりパッキングが上手くないので、シャベルやゾンデ棒が収納できるポケットがあると便利。中でぐちゃぐちゃになるのが嫌です。

  

  • アイゼンポケットがあればなおいい。

これは、実際使って見ないといるかどうかわかりませんが、ポケットやバンジーコード、ベルトによる外付けができること。結構容量食うので・・・。

  

  • 背負い心地がいいこと

こういう系のザックは肩で背負うようなイメージなので肩が痛くなりがちです。トレイルバムのバマーのようなものだといいな。なるべく背負い心地がいいものがいいです。

  

  • 重すぎないこと

ただでさえ装備が多くなるので、背負い心地とザック重量のバランスが取れたものがいいです。

  

  • 手袋をした状態でも操作しやすいこと

すごく大事だと思います。バックルが開けにくかったりしたら都度ストレスです。

  

  • かっこいいこと

  やっぱり外せないんですよね。

こんなわがままな意見に果たして合致するものがあるのか・・・。

とりあえずピックアップしてみました。

候補に上がったザック等

候補に上がったザック全て書いていきます!

  • グレゴリーアルピニスト
  • カリマー アルティメイト
  • オスプレー ミュータント
  • マウンテンハードウエア スクランブラー
  • マウンテンハードウエア アルパインライト
  • ブラックダイヤモンド スピード
  • ブラックダイヤモンド ミッション
  • パタゴニア アセンジョニスト
  • アークテリクス アルファFL
  • フェリーノ インスティンクト

・・・いっぱいある・・・。比較するだけで日が暮れそうです。笑

今までのザック選びでは、店舗にあるものがメインでしたので、もっといいものはないかとネットを漁る日々。

出てくるのはメジャーなものばかり・・・。マイナーになればなるほど情報がないです。もっといろんな商品の情報を知りたい!

そんな時に気づいたのが、登山用品店のブログ。自分が聞いたこともないメーカーのザックの入荷情報が載っていたり新しい知識に触れ、楽しすぎて全部見返す始末 笑 気づいたら夜でした 笑

参考にさせていただいたのは、

山の店 デナリ さん

DENALI BLOG – 山の店デナリのスタッフが綴るブログです

モデラート さん

moderate
モデラートはアウトドア、バックカントリー、トレイルランニング用品を公式に取扱うアウトドアショップです。三重県四日市市泊町2219-1 …

です!タメになることが多いのでぜひ覗いてみてください。

実際に背負ったザック等

ただし、結局実物にさわれなければ実際のところはわからないのも事実。そして実際に触ることができたのは

カリマー アルティメイト

オスプレー ミュータント

マウンテンハードウエア スクランブラー

パタゴニア アセンジョニスト

アークテリクス アルファFL

この5点でした。触ってみての個人的な総評です。

カリマー 背負い心地は思ったより良かった。自分に合いそうな感じ。

良い点

  • 生地が丈夫で防水性がある。
  • 本体容量に幅がある。35Lだけど雨蓋を伸ばせば、もう少し入る。
  • 背負いやすかった
  • バックルの操作がしやすかった。
  • かっこいい!

気になる点

  • デイジーチェーンがなく拡張性は少ない。
  • 雨蓋ポケットの口が狭く使いづらそう。
  • 値段。高いです。3万也
  • メイン気室が締めづらい。(本体生地が硬いためか?)

オスプレー ミュータント

良い点

  • デイジーチェーンがあり拡張性が高い。
  • さすがオスプレー。背負い心地は安定です。
  • 価格が安い。38Lで19,800円!
  • 雨蓋の口が広くて使いやすい!

気になる点

  • いい意味で普通すぎて迷う。
  • バックルが若干扱いづらかった。(手袋着用)

マウンテンハードウエア スクランブラー

良い点

  • 雨蓋が一本締めで、フックで止めるタイプ。シンプルで好き。壊れなさそう。
  • 生地が丈夫。
  • 軽い 35L850g
  • 両側についたポケットも使いやすそう
  • かっこいい

気になる点

  • 腰荷重に優れたザックではないため耐荷重量は高くなさそう。(非公表)背負った感じだと肩が痛くなりそうな予感。
  • やっぱり雨蓋の口が狭い。(硬めな素材はみんななのか?)

パタゴニア アセンジョニスト

このザックに関しては先代まではネットのレビューでも評判よく有力候補だったんですが・・・。

最新のものは、2本締めになり、なんか微妙で、背負わず終わりました。

アークテリクス アルファFL

このザックは一度使っています。非常に軽く、防水性ある、丈夫でシンプルなザックです。

かっこいいし、丈夫だし気に入ってはいたのですが、1気室特有の使いにくさが徐々に勝り、手放してしまいました。

最新版も貴重品ポケットが増えたり、メインの気室の締め方等変更かかっていましたが、せっかくなので違うザックを選びたく、候補から外れました。

自分が触ったザックの中では、カリマーのアルティメイトがいいかなーと思っていましたが、雨蓋は実質使えず、一気室特有の使いづらさが購入を踏みとどまらせました。

他の候補もどこかしら条件に合致せず・・・。

グレゴリー  高い。ヒップベルトのトラウマ。

マウンテンハードウエア アルパインライト 最大の候補だったが実際背負えなかったのと今の真っ白な色はカッコ悪く、しかも高い。断念。

ブラックダイヤモンド スピード&ミッション  どっちもいいなあと思ったのですが、2本締めなのとカラーがいまいちピンと来ず。

フェリーノ  そもそも売ってない。

そして迷宮へ・・・

色々調べた結果、どれもいまいちピンと来ず、宙ぶらりんになっていました。

疲労の色も隠せず・・・迷宮入りに・・・。(どれだけ登山用品好きでも比較検討は疲れますよね・・・。)

買わないわけにはいきませんが、焦ってもいいことはないので妥協してしまうのは尚早と思い、のんびり調べていると・・・

これは????というものが出てきました。

その名は

ブラックダイアモンド サーク45!!!

特に軽量というほどでもなく、価格もそれなりですが、選んだ理由を紹介していきます。

ブラックダイヤモンド サーク45の特徴

まず、ブラックダイヤモンドサーク45のスペックから・・・。

価格 27,170円(税込)

サイズS/M(背面調41㎝から48㎝)とM/L(47㎝から55㎝)の2サイズ展開

カラー ブラック、ウルトラブルー

容量 S/M 43ℓ、M/L45ℓ

重量 S/M 1,030g M/L 1,060g

基本スペックはこんな感じ。

このザックは、私が求めていた

①メインへのアクセスの良さ(メイン口、サイドアクセス)。

②一本締めでシンプル。

③アバランチポケットあり。アイゼンポケットあり。

④ヒップベルトが薄く柔らかいタイプかつポケットがある。

と、高い水準で実現してくれていました。そのため購入を決めました。

私は、身長176㎝ 背面長48センチでS/Mサイズを購入。バッチリ合いました。

いよいよ実物を交えて紹介していきます。

全体像。生地は丈夫そうです。

正面下部に(ブラックダイヤモンドの文字のところ)ヘルメットホルダーが収納されています。

ピッケルホルダー上部は両側ともマジックテープタイプ

ピッケルホルダー下部右側はバックルで止めるタイプ。ちなみにバックルはしっかりしているがちょっと硬め。

左側下部は紐タイプ。

右側サイドには大きなジッパーがあり、メインにアクセスできます。上から下へのみのワンウエイジッパーです。サイドコンプレッションベルトに干渉しない位置についていて良さげ。

サイドコンプレションベルト上部はバックルで外せるタイプ。

ベルトの調整は留め具をぱかっと開けて調整するタイプ。珍しいタイプですね。

サイドコンプレッション下部は取り外しできないタイプ。調整は一般的なもので行うようです。

ショルダーベルトの厚み。厚くもなく薄くもなくという感じ。アークテリクスのアルファFLと同じくらいかな。

背面は、柔らかい素材。フレームが入っているようでしっかりしています。

チェストストラップ。位置の調整はパーツをスライドさせて行うようです。

ヒップベルト。左は簡易的なギアループ。

右側は、嬉しいポケットがついています。ストレッチするのもいい。使わない時も邪魔にならなそうです。500mlのペットボトルを入れてみました。惜しくも入りきりませんでしたが、必要十分だと思います。

ヒップベルトの厚み。ショルダーベルトとほぼ同じくらいの厚みかと思われます。割と柔らかめなので自分には合いそうです。

トップについているポケット。

正直写真で見た感じではあまり期待してなかったのですが、モンベルの冬季用手袋がしっかり入りました!これは嬉しい誤算!ただし、蓋の部分なので、柔らかいもの限定のポケットになりそうです。

ベルトはシンプルな一本締め。背面側から外に向かって引っ掛けます。

一本締めのベルトを外すとフラップが出てきます。

このフラップと反対側の白い紐を引っ張るとガバッと開きます!

この簡単さがこのザックを購入した一番の決めて!

赤いバックルを外すと・・・。

アバランチギアを収納できる部屋が出てきます。整理用のポケットもあります。(位置は外側です。)

背面側には、貴重品ポケットとその下にアイゼンポケットがついています。

容量はあまりありません。スマホと鍵くらいでしょうか。キーリング付き。

貴重品ポケット直下のアイゼンポケット。生地はあまり頑丈そうでないので、ケースの状態でしまった方が良さそう。ここは使うか不明。

良かった点、気になる点

良かった点

  • アバランチギアポケット、アイゼンポケットがある
  • メイン口の操作性が素晴らしい。
  • サイドポケットの使い勝手。
  • シンプルな作り。
  • 価格と重量と機能のバランスが高い。

気になる点

  • サイドコンプレッションベルトは下部もバックルで脱着可能だとなおよかった。
  • アイゼンポケットの実用性。
  • 拡張性は低い。

実際に練習がてら、里山登山で使用してきました。山形は大雪です。重量は10kg程度、2時間の短い登山ですが、ヒップベルトのあたりもよく、肩が疲れるということもありませんでした。これなら山行で辛い思いをしなくてすみそうです。また、やはりメインの気室口が開けやすく調子良かったです。早く実践で使ってみたい!!!

追記 2022・3 厳冬期 赤岳で使用してみて

結論 非常に使いやすかったです。

45Lという大きさは、実際どうなのかとも思いましたが、余計なものを詰め込み(笑)かつ、コロナ禍でインナーシーツや枕ももっていき、ヘルメットも中に入れたので、ギリギリの容量でした。

※山行の内容や登山道の状況によると思います。

雪山登山は、スピード感(なんでも素早く簡単にできるか?手間取ることがないか?)が、非常に重要ということが分かったので、バックルでの開閉はあまり向かないと思います。

なので、ぱっと開けやすいこのタイプのザックは、ブラックダイヤモンドに限らずお勧めできます。

※ガイドさんは、ブラックダイヤモンドのブリッツ28率が高かったです。かっこよかった!買おうかな笑

その部分でもアドバンテージがあります。

背負い心地も良く、ヒップベルトは後ろに回して使いませんでしたが、肩が疲れることはありませんでした。(ザックにあまり荷物入れずにアタックしたということもありますが・・・・。

詳しくはこちら

散々迷いましたが、買って正解でした。

大事に使っていこうと思います。

まとめ

何回もいろんなザックに触れ、調べ最終的に自分の理想に近い商品に出会うことができました。

実物を触っての購入ではなかったので不安もありましたが届いた商品を確認して、想定していたよりいいものだったので安心しました。

今回のザック選びで学んだことは、理想があるなら諦めず調べることが大事ということでした。

このザックは私が登山を始めた頃にはあったものですが、存在を全く知らなかったからです。

まだまだ世の中には素晴らしい商品があると思います。登山雑誌等だとどうしてもメジャーな商品しか出てこないので、もっとアンテナを高くして情報を集め、装備選びをしたいと思います。

自分がどんなシーンでその装備や、ギミックを使うのかよく吟味した上で本当に必要なギアを実践で使っていきたいと思います。

ブラックダイヤモンド  サーク45 おすすめです!!!

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